鳥大病院の通院支援アプリが機能拡充 米子市内3病院でも順次利用へ
鳥取大医学部付属病院(米子市西町)は、独自に開発した通院支援アプリ「とりりんりん」で問診の回答ができたり、診療科への行き方を分かりやすく表示したりするなど機能を拡充させ、20日から本格的に運用を開始した。来年1月以降に同市内の博愛病院、米子医療センター、山陰労災病院でも順次利用できるようになり、患者の利便性が大幅に向上する。 問診の回答は、院内だけでなく自宅でも可能になる。他の病院ではタブレット端末で回答できるなどペーパーレス化の動きはあるものの、アプリで回答できることで端末の回収の負担軽減や機材導入費用の削減につながる。 アプリにクレジットカード情報を登録すれば、鳥取大医学部付属病院が10月に導入した医療費後払いサービスと連携して、会計の待ち時間解消につながる。自治体情報の閲覧や、飲食店などのクーポンも利用できるようになり、将来的にアプリを運用する病院間でカルテの内容を共有できるように機能を強化する。 アプリは2019年9月の運用開始から、外来患者の半数以上にあたる3万人が利用している。約1年間のテスト期間で、同病院サポーターに意見を求めるなど改良を重ねた。武中篤病院長は「通院支援アプリとして便利になった。ぜひ一度試してほしい」と話した。
日本海新聞