生田絵梨花、『レ・ミゼラブル』本初日開幕に喜び「幸せを噛み締めながらステージに立っていけたらいいな」
女優の生田絵梨花が20日、東京・丸の内の帝国劇場で行われたミュージカル「レ・ミゼラブル」本初日開幕記念会見に、ジャン・バルジャン役の吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、ジャベール役の伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、ファンテーヌ役の昆夏美、木下晴香とともに出席した。 【写真】ファンテーヌ役、木下晴香&生田絵梨花&昆夏美の美しい姿 ■本初日を迎える心境を漢字1文字で表現 原作は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基に、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説。ミュージカルでは、原作の持つ「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったエッセンスを余すことなく注ぎ込んでいる。 本初日を迎える心境を漢字1文字で表現することになると、昆、木下とトリプルキャストでファンテーヌ役を務める生田は“巡”と答え「私は『レ・ミゼラブル』にコゼット、エポニーヌとして出させていただいて、今回ファンテーヌで新しい挑戦をさせていただきます」と説明し、「同じ作品にファンテーヌとして巡り巡ってまた携わることができるというのは幸せだなと。それは稽古のときも感じていましたし、幕が開いてからも思うことで、緊張はするんですけど、その幸せをここからも噛み締めながら、ステージに立っていけたらいいなと思っております」と目を輝かせた。 ■帝国劇場での思い出を回顧「ファンテーヌとして立てているのが感慨深い」 また、「レ・ミゼラブル」は帝国劇場のクロージング公演となるが、7年前に「レ・ミゼラブル」のコゼット役で出演したのが初帝劇だったそうで「そのときのこの囲み取材がとても大きな思い出で、当時ファンテーヌを演じられていた知念里奈さんが、まさにこの場所で当時コゼットだった私に向かって『いつかファンテーヌをやってほしい』という言葉をくださって、私もそのとき『頑張ります』って言って、“いつか”って思っていたので、今この瞬間にここにファンテーヌとして立てているのが感慨深い気持ちになります」としみじみと語り、「帝国劇場がなくなってしまったら、もうこの場所にも立てないので、今回は本当に運命的なタイミングだったなと思います。クロージング公演はファンテーヌとしてしっかり戦って生き抜きたいなと思っております」と言葉に力を込めた。 さらに、12月の帝劇クロージング公演を皮切りに、2025年3月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月には福岡・博多座、5月には長野・まつもと市民芸術館、5・6月には北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、6月には群馬・高崎芸術劇場と、日本全国6大都市ツアー公演として日本を駆け巡るが、楽しみにしていることを聞かれると、生田は「各地のお客様の色だったり、空気感はそれぞれ違うと思うので、そこも一期一会、大事に感じつつ、やっぱり各地のグルメはとても楽しみにしております。前回がコロナ禍で本当に出歩けなかったので、今回は満を持して食べたいなと思います」と声を弾ませた。 ◆取材・文=風間直人