スマホで電波法違反!?――SIMフリースマホと「技適マーク」の気になる関係
現代の通信事情に即した法改正が喫緊の課題
とはいえ、グローバル化が進む現代社会において、こうした状況は時代遅れの感が否めません。実際、日本政府としてもそれを自覚しているのか今まで大規模な取締りは行わず、実質的な“グレーゾーン”として取り扱われてきました。また、最近では大手企業による訪日外国人観光客向けの無料Wi-Fiサービスが各地で増強されるなど、新しい動きも見え始めています。 本来であれば根本となる電波法や技適マークの制度見直しが求められるのですが、日本政府による対応の遅れや海外で施行されている法制度との兼ね合いなどもあり、残念ながら改正までには至っていません。 とはいえ、総務省が携帯キャリアに対して2015年度を目処にSIMロック解除の義務化方針を打ち出したいま、悠長なことを言っていられないのもまた事実です。技適マーク関連の改正に関しては、SIMロック解除の義務化とあわせて早急に取り組むべき事項といえるでしょう。