一般道で、高速道路で…バイクでパトカーを追い越してもいい?
バイクでパトカーを追い越してしまってもよい?
バイクを運転している時、一般道路や高速道路で乗用車を追い越した経験がある人もいるのでしょう。 【画像】バイクでパトカーを追い越してもいいのか画像で確認する(10枚) 追い越しとは、進路変更をしてから車両を追い越す行為のこと。道路交通法第二十八条では追い越しの方法について、「車両は、他の車両を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車両(以下この節において「前車」という。)の右側を通行しなければならない」と定められています。
法律では他の車両を追い越す場合は右側を通行しなければいけないため、追い越し車線に進路変更して右側から追い越しをおこなえば問題ないようです。 ちなみに追い越し方法には複数あり、同じく道路交通法第二十八条に以下のように記載されている通り、左側から追い越しすることも可能です。 「車両は、他の車両を追い越そうとする場合において、前車が第二十五条第二項又は第三十四条第二項若しくは第四項の規定により道路の中央又は右側端に寄って通行しているときは、前項の規定にかかわらず、その左側を通行しなければならない」 このようにしっかりとルールが定められている「追い越し」ですが、走行中は一般車両だけでなくパトカーなどの警察車両とも遭遇します。では、バイクでパトカーを追い越してしまってもよいのでしょうか。 前述の道交法は"車両"であれば適用されます。車両にはパトカーも含まれるので、結論から言えば、乗用車を後ろから追い越す行為自体は何かしらの違反に該当するわけではありません。 二輪車乗車中の死亡事故では追い越しが全体の13%を占めているなどかなりリスクが高い行為ですただし、パトカーを追い越す行為は、法定速度をオーバーする可能性があるというリスクがあります。
パトカーは基本的に緊急時を除いて、法定速度内で走行しています。つまり、パトカーを追い越すためには法定速度をオーバーしないと追い越せない場合があるということ。 パトカーは乗用車と比べて走行速度が遅く感じることから、急いでいるライダーの中には「パトカーを追い越したい」と感じたことのある人も少なくないかもしれません。しかし、だからといってバイクでパトカーを追い越すためにスピードを出してしまうと、法定速度をオーバーしてしまい、スピード違反で取り締まりを受ける可能性があるというわけです。 また、気づかずに覆面パトカーを追い越してしまい、スピード違反の取り締まりを受ける可能性もあります。 スピード違反で取り締まりを受けたら、罰金と点数が引かれることになります。リスクを背負ってまでパトカーを追い越すのは、推奨できる行為ではありません。