「日本一目指す」 春高バレー京都代表決定 男子は洛南、女子は京都橘
「春の高校バレー(春高バレー)」として知られる「第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の京都府予選は16日、島津アリーナ京都(京都市北区)で決勝戦が行われた。男子は昨年の王者の洛南がライバル校の東山を破り、連覇を達成した。女子は京都橘が着実に得点を積み重ねて北嵯峨を圧倒。4連覇を決めた。府予選を制した両校は来年1月に東京体育館(東京都渋谷区)で開かれる全国大会に出場する。 ■洛南は主将・中上が牽引 全国屈指の強豪校対決となった男子決勝。洛南の細田哲也監督が「うちらしいバレーができなかった」と振り返るように、第1セットを落とした。それでも焦ることなく、危なげなく3連続でセットを奪い勝利をつかんだ。 攻撃の要は、世代ナンバーワンスパイカーの呼び声も高い主将の中上だ。この日も強烈なスパイクを次々と繰り出し、チームを牽引(けんいん)した。 中上は2年連続の春高出場となるが、主将として立つオレンジコートは一味違う。「プレー面では世代トップレベルの自信はある。負けたくないという気持ちはどのチームよりも強い」。高さとパワーと兼ね備えた背番号5が前を向いた。 ■京都橘主将「日本一目指す」 京都橘は攻撃の要であるセッターで主将の川岸が繰り出すリズムにエースの平野が呼応し、得点を重ねた。速いテンポで多彩な攻撃を繰り出す伝統の「高速立体バレー」をこの日も体現。1セットも落とさないストレート勝利を果たした。 「この日のために頑張ってきたので、勝ててよかった」。決勝への緊張から、試合前練習でトスがうまく上がらなかったと振り返った川岸。しかし試合に入ると実力を発揮し、「センターコートでプレーして日本一を目指したい」と切り替えた。 対する北嵯峨は強力攻撃が武器。この日もラリーで食らいつく場面があったが、実績のある京都橘の前に屈した。(渡辺大樹)