マンガで人の生き様を知る! ~「スキップとローファー」「ベルセルク」「ひとりでしにたい」
┌────────── 生き方に正解はありませんが、自分が生きる理由を自分で決めて責任感を持ったほうが人生は充実したものになるのではないか、そんなメッセージを作品から受け取っています。今は嫌なら逃げよう、自分を大切にしようという風潮がありますが、自分の信念を曲げすにもがくことも素晴らしい生き方だと教えてもらいました(中川さん) └──────────
『スキップとローファー』もそうだが、『ベルセルク』でも、善悪が立場によって変わる。 ┌────────── 仕事でも、エンジニア、デザイナーなど職種が異なれば、それぞれ異なる信念や美学があります。そういう人たちが集まってモノを作るということは素晴らしいことだなと思いますし、違う価値観があるのだという前提で、お互いを理解することが必要だと感じています(中川さん) └──────────
「よく死ぬためには、よく生きよう」というメッセージを受け止めたマンガ
3冊目は、中川さんがタイトルを見て思わず「どういうこと?」と思って手に取ったというマンガだ。第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。 ■ [3冊目] 『ひとりでしにたい』(カレー沢薫:著 ドネリー美咲:原案協力 講談社:刊) 物語は、アラサーの主人公の叔母が孤独死したことから始まる。そして、主人公は自分が孤独死しないための方法を調べていく。介護や積立NISAなどの現実に役立つノウハウ、解説もありながら、全編を通してシュールな笑いのあるマンガだ。
┌────────── 心洗われるマンガを読んでも、沁みてこない…忙しくて疲れてやさぐれてしまっている時ってありますよね。そんなときにこのマンガを読んでみると、現実に揉まれながらも、笑いも忘れずに主人公がたくましく生きていることに励まされます。 笑えないときこそユーモアが大事。よく死ぬためにはよく生きようというメッセージがカラッとした表現で伝わってきます。程よく諦めて笑うことも必要だなと感じます(中川さん) └──────────