山本由伸、入団最終候補だった“因縁”のメッツ戦に先発 本拠地初勝利へ初回3者凡退
◆米大リーグ ドジャース―メッツ(19日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャース・山本由伸投手(25)が19日(日本時間20日)、本拠地初勝利に向け、メッツ戦に先発。初回は3者凡退と抜群の立ち上がりを見せた。 1番・ニモはカーブで見逃し三振、2番・マルテは直球で左飛、3番・リンドアはスプリットで見逃し三振。わずか9球で上位打線を料理した。 昨オフの“由伸争奪戦”でメッツはドジャース、ヤンキースとともに最終候補に残っていた。結局、山本は12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約発表時のレート)でド軍を選んだが、米メディアによると、メッツは同等の条件を提示していたとされる。大富豪として知られるオーナーのコーエン氏が自宅に招待するなど、2度の会食で猛アプローチをかけたが、及ばなかった。 この日の試合前、会食にも出席していたメンドーサ監督は「彼はとてもディテールにこだわる。準備に関しては自分がやることにとても集中している。そして、とてもよく周囲を観察している。周囲をよく見て、よく聞いている。その中でも特に際立っていたのが準備に対するディテールだったよ」と当時の山本の印象を明かし、「いいかい、彼はいい投手だ。多くの球団が彼を欲しがったし、それには理由がある」と初対戦へ警戒を強めていた。 山本はこの日がドジャースタジアムで3度目の登板。3月30日(同31日)のカージナルス戦は5回2安打無失点、4月12日(同13日)のパドレス戦は5回4安打3失点でともに勝ち負けはつかなかった。
報知新聞社