【不幸すぎて隕石接近】超アンラッキー男子の告白の行方は?トラブル続きのラブコメの大逆転にニヤリ【作者に訊く】
とにかく不運で、しかもアンラッキーが周囲に伝染してしまう少年。想いを寄せる少女を巻き込むまいとするが、避けようのない巨大隕石まで引き寄せてしまい…!? 【漫画】「超アンラッキー男子が好きな子に告白する話」を読む 今年も残るところあとわずか。SNSを中心に2023年もウェブ漫画の盛り上がりは衰えず、一年を通してさまざまな作品が話題を呼んだ。「ポンコツお嬢様と陰キャ世話係」(単行本第1巻は2024年1月9日(火)発売予定)などの商業作品を描く漫画家の野愛におし(@nioshi_noai)さんが2023年5月、自身のX(旧Twitter)に投稿し2800件以上のいいねを集めた創作漫画「超アンラッキー男子が好きな子に告白する話」もそうした作品の1つだ。 不幸体質の少年を主人公にしたラブコメで、畳みかける不運なハプニングと、ツキがないからこその大逆転を描き反響を集めた同作の舞台裏を、作者の野愛さんに訊いた。 ■「ラブコメらしいラブコメを描いたことがなかった」自分の思うラブコメ像を作品に 現在、お嬢様学校這い上がりラブコメ「ポンコツお嬢様と陰キャ世話係」を連載中の野愛さん。だが、「超アンラッキー男子が好きな子に告白する話」を描くまでは「ラブコメらしいラブコメを描いたことがなかった」と話す。 そのため、ラブコメの練習をしようと“自分の思うラブコメ”を描いたのが同作の生まれたきっかけ。作品のストーリーは、野愛さんが感銘を受けた「不運が続くと、そのあとにとてもラッキーなことが起こる」という言葉が着想にあるという。 「この作品の中で一番のラッキー部分が“告白成功”なので、ストーリーはそこをゴールに膨らませました。結末との落差を大きくするために、序盤で思い切り不幸展開にしましたが、あまり不幸すぎると重くなってしまうので、そこは読みやすいようにコメディにしたり、見た目に反してダメージの少ない不幸にしています(笑)」 また、本作には隠れたメッセージとして“現状を変えるためには少しだけ勇気を出すことが必要”という考え方を込めたと語る野愛さん。物語の軸をぶらさないようにしながら、「主人公が最終的に幸運をつかみ取ったのは運要素だけでなく、ヒロインを助けるために勇気を出したところから始まっている」というストーリーの中に、そうした思いを織り込んでいるという。 取材協力:野愛におし(@nioshi_noai)