2024年6月以降、道の駅や直売所で「手作り漬物」が買えなくなる?「道の駅好き」には大打撃!?
道の駅や直売所で、その地方ならではのお土産を購入するのを楽しみにしている方もいらっしゃるでしょう。例えば「手作り漬物」は、自宅で味を再現する難易度が高いため、道の駅や直売所で購入する方もいます。 同じ漬物でも、使う野菜や作る人によって味が違うことから「この農家の漬物がいい」とこだわりを持っている方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、2024年6月以降は手作りの漬物がなかなか購入できなくなる可能性があります。今回は、なぜ手作りの漬物が購入しにくくなる可能性があるのかを解説します。
法改正により国際的な基準に沿った衛生管理の実施が義務付けられる
手作りの漬物が購入しにくくなる可能性があるのは、食品衛生法が改正されたことが要因です。2021年の6月に改正された食品衛生法のなかで、原則として全ての食品等事業者にHACCP(ハサップ)という制度に沿った衛生管理が求められるようになったようです。 漬物に関しては、過去に、浅漬けが原因によるO157の食中毒で死亡者が出た事例もあります。このような食中毒を予防するためにも、厳しい衛生管理が求められているのです。 HACCP方式では、原材料の入荷から商品として出荷するまでの工程ごとに衛生管理をチェックすることで、食品の安全性を確保することが必要なようです。従来は、最終製品の一部を抜き取り検査を行うことが一般的でしたが、HACCAP方式では各工程でチェックを行うことになります。 厚生労働省「HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の制度化」を基に、営業者が実施することをご紹介します。 1.「一般的な衛生管理」及び「HACCPに沿った衛生管理」に関する基準に基づき衛生管理計画を作成し、従業員に周知徹底を図る 2.必要に応じて、清掃・洗浄・消毒や食品の取扱い等について具体的な方法を定めた手順書を作成する 3.衛生管理の実施状況を記録し、保存する 4.衛生管理計画及び手順書の効果を定期的に(及び工程に変更が生じた際等に)検証し(振り返り)、必要に応じて内容を見直す