そもそも「おりもの」ってどうして出るの?意外と知らないおりものシートの危険性や正しい使用方法
おりものシートを使っているけれど、やめたほうがいいの? そんなお悩みがある人に向けて、今回はおりものシートの正しい使い方、選び方、注意点について、内科医の桐村里紗先生に教えてもらった。おりものケアにおすすめアイテムもあわせてチェックしてみて。 【写真】原因はそれぞれ!7種類のデリケートゾーンのニオイ
そもそもおりものって?
女性の女性の腟(ちつ)や子宮腟部などの性器から分泌される、血液以外の分泌物のことを『おりもの』といいます。医学的には『帯下(たいげ)』。ホルモン分泌活動がさかんな、性成熟期の女性には、適度なおりものの分泌があります。膣を洗浄し、雑菌の繁殖を防ぎ、常在細菌(デーデルライン桿菌という乳酸菌の一種)を育成し、膣内環境を整えるために分泌されています。また排卵期には精子の侵入を助けるため分泌物が増え、とくに妊娠時には増量します。
おりものシートの使用タイミングは?
とくに分泌が増えるのは、排卵期。精子の侵入をサポートするために量が増え、卵の白身のような質感に。排卵後は粘性のある質感になります。月経終了後は、いったん量が減り、排卵期にかけてまた増加します。個人差はありますが、月経量の多い排卵期前後、また月経の懸念のある月経開始前には使用しておくと安心感があるでしょう。
おりものシートの正しい使い方、選び方
ムレやかぶれ、においの原因になるため、おりものシートは1日中つけっぱなしにせず、汚れたら取り換えましょう。多い日には、朝・昼・夕と1日3回は取り換えるのが目安。多い日は吸水量が多いワイドタイプ、アウターに響かせたくない時には、Tバック用タイプなど、目的に応じて使い分けもできます。においが気になる場合は、天然料でにおいをカバーするタイプや銀イオンによって消臭するタイプも。ただし、においや量が変化したらごまかさずに、婦人科で検査をしてもらいましょう。
使用をやめた方がいい時は? おりものシートを使う際の注意点
外陰部の肌にかぶれやかゆみがある際は、化学繊維を使ったものは使用を控えましょう。肌に優しい無着色のオーガニックコットン100%のタイプを選び、汚れたらこまめに取り換えて。1日中つけっぱなしはNG。使い捨てではなく、オーガニックコットンの布ライナーや吸水ショーツもおすすめです。 ▼桐村里紗 臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。