元日の地震以来“最大の規模”と判明…能登地方で最大震度5弱の地震 加賀地方の神社でも鳥居が倒れる被害
石川テレビ
26日、能登地方で震度5弱を観測した地震は、元日の地震以来地震の規模としては最大だったことがわかりました。この地震で津幡町の女性が軽いケガをしたほか、北陸新幹線がトンネル内で4時間近くにわたり停止するなどの影響が出ました。 26日、午後10時47分ごろに発生した地震。石川県西方沖を震源とし、マグニチュードは6.6と、元日の地震以来、最大規模となりました。 この地震で、輪島市と志賀町で震度5弱、津幡町や加賀市など加賀地方の一部でも震度4を観測しました。 輪島市の避難所で暮らす人: 「怖かった、大きい地震やったね。みんなで起きてワーワー言っていた。またでっかい地震が来るんじゃないかなって」 この地震で津幡町の70代女性が軽いケガをしましたが、重傷者などはいませんでした。一方、影響が大きかったのは北陸新幹線。金沢富山間が一時、運転を見合わせました。 「石川県津幡町付近です。車内の停電はおよそ5分に復旧しましたが列車は現在もトンネル付近で停車したままです」 一方、金沢富山間にいた新幹線は、線路の点検が終わるまで停車を続け、運転が再開されたのは、地震から約3時間45分後の午前2時半すぎ。JRによりますと新幹線は3本が運休し、約630人に影響が出たと言うことです。 南隆さん: 「あんなにひどくなかった朝起きたらあれだけ割れていた」 元日の地震で甚大な液状化被害を受けた内灘町の西荒屋(にしあらや)地区。今も西荒屋の自宅で生活を続けている南隆(みなみ・たかし)さんです。 南さん: 「ここが前回はこんなに上がってなかった…この地震でこんだけこんなにひどくなっていなかった」 今年8月の取材では確認できなかった床のひび割れが今回の地震後、新たに見つかりました。 南さん: 「こんなもんや、全部この通りや…」 一方、今回の地震は加賀地方にも被害が…。 リポート: 「昨夜の地震で震度4を観測した加賀市山中温泉の神社です。ご覧のように鳥居が倒壊し、現在神社には入れないようになっています」 加賀市山中温泉にある日置神社(ひおきじんじゃ)。揺れに耐えきれなかった鳥居は一本の柱が完全に倒れ、片方だけになっていました。 山下裕嗣宮司: 「(元日の)地震直度、春祭り・秋祭りとして鳥居も問題はなかったので…えっ!?と。見るとここら辺は盛り土で地盤が弱かったんだろうというのと、1月の地震でどこか弱っていたところがバランスが崩れていたのかなという」 昭和50年代に建てられたこの神社。正月には地域の人が多く集まる憩いの場でもあります。 山下宮司: 「正月は開けていると思うけど、それは横に石をずらして初詣するしかないということで、神領で出来ることではないから予算のある限り直していかないと」 気象庁は今回の地震を受け、地震発生から1週間程度は最大震度5弱程度の地震に注意が必要だとしています。特に今後2、3日は規模が大きい地震が発生する恐れがあるとして、避難場所や避難経路の確認、家具の固定など注意を呼びかけています。
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