母親が初公判で起訴内容認める「濡らして放置したか完全には分からないが、もしかしたらしていたかもしれない」5歳の娘に冷水死亡事件 青森地裁
2024年1月に青森県八戸市で、当時5歳の女の子が浴室で水をかけられて放置され死亡した事件について。 ▼「誰かが気が付いていれば…」浴槽で5歳の娘に冷水浴びせ放置 その後死亡 母(21)と交際相手の男を逮捕 娘の身体には複数のアザ… 保護責任者遺棄致死の罪に問われている22歳の母親の初公判が青森地裁で開かれ、女は起訴内容を認めました。 ■起訴内容を認めた母親 初公判は… 起訴内容などによりますと、八戸市柏崎4丁目の無職・宮本菜々美被告(22)は、内縁の夫で同居する関川亮被告(32)とともに2024年1月、5歳だった娘の望愛(のの)ちゃんを、浴室で服を着せたまま水をかけて、約4時間半放置して死亡させた罪に問われています。 26日に青森地裁で開かれた初公判で、宮本被告は起訴内容を認めました。 その上で「濡らして放置したか完全には分からないが、もしかしたらしていたかもしれない」と述べました。 冒頭陳述で検察側は、宮本被告は浴室で倒れていた娘を発見し、消防に通報したものの、その際「お風呂で目を離したすきに溺れた」とうその説明をしていたと指摘しました。 これに対して弁護側は、宮本被告が関川被告から暴力を受けていて、矛先が自分に向くことを恐れていたことや、望愛ちゃんを浴室に連れていき、水をかけたのは関川被告で、事件において宮本被告は従属的な役割だったことなどから減刑を求める主張をしました。 判決は12月10日に言い渡される予定です。 ■児童相談所の対応も明らかに また、26日の裁判では事件以前に虐待の通告を受けた八戸児童相談所が、2023年10月末に面会した際には宮本被告から「育児で困りごとはない」と話され、望愛ちゃんからも暴力を受けていない旨のやりとりがあったと検察側が明らかにしました。 一連の経緯を受け、児童相談所は翌月末に対応を終えていました。 この事件を巡っては、県の第三者委員会が「児童相談所と市の連携に問題があった」という意見があり、再発防止策などを取りまとめた報告書を今年度中に公表するとしています。
青森テレビ