「球界制度」のスタートに…?かつて契約金ゼロだった選手(6)「伝説の1戦」で先発マウンドに
ドラフト会議で支配下指名された選手には、契約金というものが支払われる。「退職金」とも言われる契約金は選手にとって大切なものだが、過去には「契約金ゼロ枠」という制度があり、その枠で指名された選手も複数存在する。そこで今回は、契約金ゼロでプロ野球の世界に飛び込んだ選手を取り上げる。
北川智規
投打:右投右打 身長/体重:181cm/76kg 生年月日:1978年1月9日 経歴:川越高 – 横浜国立大 ドラフト:2000年ドラフト7位 わずか4年でプロの世界から去ったのが、オリックス・ブルーウェーブ(現:バファローズ)でプレーした北川智規である。 川越高を卒業後、一浪して横浜国立大に入学すると、2年時には大学日本代表に選出された。リーグ戦でもノーヒットノーランを3回達成するなど活躍し、オリックスがドラフト7位で指名。ただ、契約金はゼロとなった。 ルーキーイヤーの2001年9月26日、大阪近鉄バファローズとの一戦。この試合で北川博敏が代打逆転サヨナラ満塁ホームランを放って近鉄がリーグ優勝を決めたが、この試合で先発マウンドに上がっていた。 同登板では好投を見せた一方、その後は結果を残せず。翌2002年は4試合の登板にとどまり、防御率4.22。21回1/3で12四死球を与えるなど制球にも苦しんだ。 2004年も4試合登板で防御率15.75という数字に。同年オフに戦力外通告を受け、現役を退くことになった。
ベースボールチャンネル編集部