日本でもファンミーティングで深みのある歌声を聴かせているチェ・ジニョク

　2013年には、イ・スンギとペ・スジによるファンタジー時代劇『九家の書～千年に一度の恋～』に、智異山の神獣で九尾狐（クミホ）のク・ウォルリョン役として出演。永遠の命を捨てて、愛する人と同じ人間になることを強く願うウォルリョンに惹きつけられる女性ファンが急増し、その純愛ストーリーもさることながら、時代劇ならではの長髪姿や、アクションなども話題となりブレイク。さらに同年、イ・ミンホとパク・シネによる学園ロマンス『相続者たち』で、イ・ミンホの腹違いの兄役として出演し存在感を高めた。 　2018年には、架空の王室を舞台にした主演ドラマ『皇后の品格』で、秘密を抱えた心優しくタフな王室警護員チョン・ウビン役を演じ、SBS演技大賞の最優秀演技賞を受賞。2020年には、ヒューマンコメディ『ゾンビ探偵』で、人間を装い探偵として生きるセクシーなイケメンゾンビのキム・ムヨン役として主演。ゾンビゆえに顔色の悪さや傷痕をBBクリームでカバーし、においを消すために香水を愛用、人間を食べないように生肉でこまめに空腹を満たすというキャラクターで、切ないながらもつい笑ってしまう描写もマッチしていた。 　近年では、2021年にラブコメ時代劇『哲仁王后～俺がクイーン!?～』で、最年少で韓国の大統領府青瓦台の料理長に就任した、現代のプレイボーイ、チャン・ボンファン役に。ある出来事から、自分の魂が朝鮮時代の王妃の体に入り込んでしまうというストーリーで、体は女性のキム・ソヨン（シン・ヘソン）ながら心の声と意識は男性のボンファンとなって、思わず吹き出してしまうコミカルな場面が続々。2023年には、前作とは一転して復讐サスペンス『ナンバーズ －ビルの森の監視者たち－』で、国内トップクラスのテイル会計法人の完璧な会計士ハン・スンジョ役に。ダブル主演のキム・ミョンス（INFINITE／エル）とのブロマンスも話題を呼んだ。 　一見、クールな役柄が似合いそうなチェ・ジニョクだが、現代劇でも時代劇でも、シリアスだけどユーモラスという役柄との相性も抜群だ。もともとは歌手志望だったが、目標を俳優に切り替えてオーディション番組に出たら優勝、下積み時代に本名から芸名に改名したら人気上昇と、将来への道に関して鼻が利くらしい。また、歌が好きなだけあって、時折、出演作品のOSTに参加していたり、日本でもファンミーティングで深みのある歌声を聴かせている。何はともあれ、いよいよクライマックスを迎える最新作『Missナイト & Missデイ』では、愛を知ったジウンがどんな結末を迎えるのか、楽しみにしていよう。