準硬式でも甲子園を目指せるチャンスはある 前例に無いことに挑み、実現した甲子園大会<田中裕毅の”準硬ドットコム”第12回>
「やりたくて準硬式のマネージャーになりましたけど、最初はマネージャーの仕事をやって、リーグ戦で仲間が活躍する姿が嬉しかったり、楽しかったりというところにやりがいがありました。 けど、立候補で関東地区の学生委員を務めてから変わりました。最初は仕事内容も漠然としていましたけど、様々なプロジェクトを自分たちでやることで、次第に色んな人と協力してやれたり、自分たちで情報発信したりすることに楽しさや魅力を感じたんです。だから今回、初めて大所帯のリーダーになって、周りと連携を取り合って進捗を把握するように意識しましたけど、とにかく全員で一生懸命やりました」 そう答えた池田氏の表情は、底なしに明るい表情だった。充実している様子は十分に伝わってきた。 確実とまでは言えないが、甲子園を目指せる可能性は準硬式にもある。前例に無いことに挑める土壌、そして学生たちの力で進めていく熱量、そして準硬式への愛。この3つがあれば、また近い将来、甲子園で準硬式をやれる日が来るかもしれない。 その未来を叶えるのは、現役選手だけではなく、これから入部する選手たちだ。まもなく新年度、今度はどんな選手たちが準硬式を盛り上げてくれるのか。
取材・文/田中 裕毅(準硬式野球評論家) 小学3年生から中学生までは軟式野球。高校での3年間は硬式野球をプレー。最後の夏は控え捕手でベンチ入りを果たす。 大学から準硬式野球で3年間プレー。大学2年、3年生のとき、チームは清瀬杯大会に出場し、自身はベンチ入り。さらに3年生の1年はチームの主務として、選手登録やリーグ戦運営に携わる。特に春季リーグはリーグ委員長として、試合日程の調整をはじめとした責任者を任される。