昭和大仏(青森市) 恒例のすす払い 今年で開眼40周年
青森市桑原の青龍寺で15日、年末恒例の「昭和大仏」のすす払いが行われた。関係者が1年の感謝と平和への願いを込め、丁寧にほこりを落とした。 昭和大仏は日本最大の青銅座像で高さは約21メートル。1984(昭和59)年、戦没者の慰霊や仏法興隆を目的に建てられ、今年で開眼40周年を迎えた。 すす払いの前には織田隆全副住職が安全祈願を行い、同寺の職員や宮大工ら8人が大仏が座る蓮台(れんだい)へ。長さ約5メートルのササ竹を持った5人が雪をかぶった大仏の手のひらに上り、葉の部分で胴体部分を払う「お身(み)拭い」を行った。 終了後、「今後もこの大仏さまを守っていけるよう、ますます努力していきたい」と語った織田副住職。「来年は巳年。怒りなど悪い心を鎮め、蛇が脱皮するように一人一人がいい“脱皮”をしてほしい」と話した。すす払いを終えた同寺では、初詣と修正会(しゅうしょうえ)新年大護摩祈祷(きとう)に向けた準備が本格化する。