リップルへの逆風が弱まり、XRPは25%急上昇
アメリカ証券取引委員会(SEC)のゲリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長が来年1月に退任すると発表したことで、その後は強気な取引が続き、エックス・アール・ピー(XRP)が急騰した。 アメリカを拠点とする企業にとって、暗号資産(仮想通貨)に友好的な規制環境へ移行すると広く信じられている中、XRPの価格は24時間で25%上昇し、その大半は22日のアジア取引時間早朝だった。 XRPは、アメリカの投資家に対してトークンを証券として販売した疑いでSECから標的にされている注目度の高い決済企業、リップル・ラボと密接な関係がある。リップル社は2020年から始まった裁判を2024年に完全に終結させ、770億ドル(約11兆5500億円、1ドル=155円換算)の時価総額を誇る主要トークンであるXRPに再び注目が集まった。 このトークンは、過去7日間で65%、過去1カ月間で150%上昇していることがデータで示されている。CoinDeskの市場アナリストは、短期的な価格水準を1.40ドルと予測している。 ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が大統領選挙で勝利したことは、以前から表明していた暗号資産支持の姿勢から暗号資産コミュニティで好意的に受け止められた。投資家は、彼の政権が暗号資産業界の成長に役立つ政策を推進するのではないかと期待している。 また、一部のトレーダーの間では、規制環境が緩和されるとの見方から、アメリカでのXRP上場投資信託(ETF)への期待も高まっている。 今週、韓国の取引所では、XRPがドージコイン(DOGE)とともに、通常首位のビットコイン(BTC)を大幅に上回る取引高を記録し、熱狂的な需要の兆しを見せた。 XRPと米ドル建ての建玉残高は、記録的な水準を超え、20億トークン以上(現在の価格で20億ドル、約3100億円以上)が先物ポジションで、さらなる市場の変動性を期待している。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:XRP Price Surges 25% as Headwinds for Ripple Clear Even More
CoinDesk Japan 編集部