止まらぬ円安で…海外で働く日本人 カナダで「貯金は月 20 万円」 “時給 3000 円”豪州の焼き肉店で「稼げる額半端ない」
■米から輸入の古着、仕入れ値「2割」増
販売する全ての古着をアメリカから輸入している専門店も、円安の影響を大きく受けているといいます。 店員 「商品の安さを売りにしているんですけども、円安の影響を受けてしまって仕入れ値が2割ほど上がっているので、(商品の値段を)上げないといけません」 ブランド物の商品は値段を500円から1000円ほど上げたといいます。店員は「仕入れ値が落ちてくれば、こちらとしてはお安く提供したい」と話します。
■「どうせ働くなら」…カナダを選択
円安が進む中、海外で働くことを選択する人もいます。 ワーキングホリデーで3月からカナダに滞在している大瀧茉愛さん(20)は「カナダは元々最低賃金が高いというのがあったり、円安になっててどうせ働きに行くんだったら給料が高いところに行きたいなと思って」と話します。 バンクーバーのすし店で1日8時間、週に5日働いていて、時給は20ドル。これを4日午後8時時点のレート(1カナダドル=108円62銭)で計算すると約2172円です。 大瀧さん 「給料はチップを入れると(月に)35~36万円になります。20万円は月に貯金ができるので、(日本に)帰ってから将来自分のためにお金を使えるように」
■豪州の焼き肉店、日本人の応募が殺到
留学支援する海外留学エージェント「スマ留」によると、円安などの影響でワーキングホリデーの希望者は前年の2倍以上になっています。人気1位はオーストラリア。現地の焼き肉店では、日本からの応募が殺到しているといいます。 焼き肉店オーナー 「1人アルバイトの子を募集すると、10~20件くらいの応募が殺到するという状況で、我々にとってはメリットがたくさんありますよね」 店の従業員の半分は、ワーキングホリデーを利用した日本人だといいます。 ワーキングホリデーでオーストラリアに来た店員は「元々自分の資金がなかったのと、オーストラリアの時給は高いと聞いたので。3000円くらい1時間でもらってるんですけど、やっぱり稼げる額は半端ないですね」と話します。 円安の影響はしばらく続きそうです。 (10月4日『news zero』より)