年金は「月33万円」!必死で働いてきた60代・元共働き夫婦、定年後は勝ち組のはずが…老後計画大崩壊。「財布を一つにしなかった」後悔【FPの助言】
老後を勝ち組として過ごすには
Sさん夫婦は60歳定年後、お互いの進む道が異なり、まさかの卒婚という結果に。妻は老後破産しないためにも、生活水準を変える、貯蓄を増やすことを専門家等に相談しながら、ライフプランのアドバイスを受けることをお勧めします。 大誤算の老後を迎える結果となったSさん夫婦。共働き夫婦は、特に現役時代は日々忙しく、先の話は後回しにしがちです。 Sさん夫婦の場合、もしSさんが老後に起業したいという思いを早めに打ち明かしていたら、妻が貯金が苦手なことを相談していたら……。財布を一つにすることで日ごろからお金に関するコミュニケーションの機会を増やすことも可能でした。お金は、一つのきっかけに過ぎませんが、生活をともにする2人にとって非常に重要なものです。早い段階からコミュニケーションがとれていれば、卒婚も破産も回避でき、勝ち組夫婦として2人で肩を並べて老後をともにすることができたのではないでしょうか。 <参考> ・ 2020年破産事件及び個人再生事件記録報告書 ・ 令和6年度の年金額改定についてお知らせします ・ 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 ・ 家計調査報告(家計収支編) 2023年(令和5年)平均結果の概要 三藤 桂子 社会保険労務士法人エニシアFP 代表
三藤 桂子