Xbox 360が発売された日。本機の登場とともに設けられた“実績”はゲーマーにとってなくてはならない存在に【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月10日にアップした記事を再編集したものです。 コントローラーの人気も高かった 【記事の画像(3枚)を見る】 いまから19年前の2005年(平成17年)12月10日は、日本でXbox 360が発売された日。 Xbox 360は、マイクロソフトから発売された据え置き型ゲーム機。“360(サンロクマル)”という名称は、360度全方向のエンターテインメントというような意味を持つ。 北米では2005年11月22日、欧州では12月2日に発売済みで、日本は世界より少し遅れての上陸となった。前世代機の中では初代Xboxがいちばん遅い時期の発売になってしまっていたのだが、本機は次世代機の中でもっとも早い時期に発売することができた。ちなみに、同世代のライバルマシンにはプレイステーション3(2006年11月11日発売)、Wii(2006年12月2日発売)などがある。 先陣を切って発売したXbox 360は、世界初のハイビジョン(HDやハイデフィニションと同義)ゲーム機として当時大きな話題を集めた。高精細な画面の何とも言えない美しさは、ゲーマーにとっては大きな衝撃だったのではないだろうか。 Xbox Live(現Xbox Network)などネットワーク機能を活かしたサービスが群を抜いて充実しているのが特徴的だったが、なかでもエポックメイキングだったのはXbox 360の登場時に設けられた“実績”の存在だろう。 条件を達成するとピコンだかポコンだか、なかなか心地よいサウンドともに解除されるアレ。ゲームをここまでやりましたという証であるとともに、ゲームをやり込む目標にもなる便利な指標だ。とくにご褒美があるわけでもなく、個人のプロフィールにゲームスコアとして紐付けられ加算されていくだけなのだが、これがプレイヤーの大きなモチベーションにつながることがあるのだから不思議なもの。 実装当時は「だから何?」というユーザーも多く、筆者もまるで理解できていなかった。しかし、収集要素をコンプリートしたタイミングなどで実績解除されると、それが妙にうれしく感じられ、次第にそれがクセになってハマってしまった。いい実績は、ゲームを満遍なく遊ぶと達成できるように割り振られているため、つぎに何をやり込むべきか決める際にも役に立つ。なかには実績にハマり過ぎてしまい、実績解除だけを目標にプレイする人までいるほどだとか。 トロフィーやアチーブメントなど、プラットフォームやゲームタイトルごとに呼びかたは異なるものの、いつの間にやらゲームと実績は離れられない存在となってしまった。筆者などは実績がないタイトルを遊んでいると、わりと物足りなさを感じるくらいにはハマっている。ユーザーがどこまで遊んでいるか丸わかりなので、ゲーム開発者にとってもアンケート代わりのいいデータになるんじゃないだろうか。 今年(2024年)7月29日には、Xbox 360ストアおよびXbox 360マーケットプレイスが閉鎖。新しくゲーム、DLC、およびその他のエンターテイメントコンテンツを購入する機能のサポートが終了となった。ユーザーが所有しているゲーム カタログは引き続きプレイできるが、いざサービスが終了してしまうのは、なんだか悲しいものだ。