三宅 健は「アイドルという存在」に何を思う? 30年間のファンとの関係性も振り返る
三宅 健が、最新アルバムの制作エピソードや、暮らしのなかで心がけていることを語った。 三宅が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。6月16日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。
30年かけてファンと特別な関係を築いてきた
三宅 健は2023年7月に、最初のTOBEアーティストとして出発することを発表。表現者として、新たなエンターテインメントの形に挑戦していくこと、そしてこれまでにない「アイドル像」を描いていくことを発表して注目を集めている。活動への思いからライフスタイルまで、三宅の“今”に吉岡が迫る。 吉岡:三宅 健さんといえば、みなさんはクリエイティブな一面を見る機会が多いと思います。6月5日にリリースされたニューアルバム『THE iDOL』も話題です。タイトルにも深い思いが込められているのでしょうか? 三宅:前作(『NEWWW』)はわりと暗めな音楽が多かったんですけど、今回のアルバムはポップな曲を選んでいます。そのなかでも恋愛に関する歌がけっこう多かったりするんですね。それは僕がファンに向けて歌っている歌でもあり、そういう関係性がない人が聴けば普遍的な恋愛の楽曲として捉えてもらえるような、そんな2軸のコンセプトで作ったので『THE iDOL』と名付けました。 吉岡:今回、三宅さんが来てくださるのとアルバムが『THE iDOL』というのもあって、「アイドルとは何ぞや」を考えたんですね。お仕事で触れる機会はあるのですが、ちゃんと話を聞く機会はなかったんです。30年間アイドルを続けていることが、私にとっては異次元の世界です。どんな感覚ですか? 三宅:僕が(アイドルを)スタートしたときは13、14歳だったので、なんでもない中学生を好きだといってくれる人が現れて、自分を見つけてくれた存在があって。最初は少数だったのが少しずつ人数が増えていろんな人に応援してもらえることになって、30年をかけてファンの人たちとの関係性を築いてきたっていう感覚があります。もちろん、そのなかでファンを卒業された方もいますし、出戻ってきた人もいます。何とも言えない関係性が30年間のあいだにできた感じですね。 吉岡:家族とか恋人、友だちではない、もっと特別な関係だと三宅さんはおっしゃっていましたね。アイドルとファンの関係って、俳優業でのファンとは種類が違うのかなと感じました。私はアイドルのライブに行くと、帰っていくお客さんのことも見ちゃうんですね。みんな「これで1年、生きていける」みたいな感じで。そう思わせる対象なんだなと感動するんです。それがちょっと羨ましくもあり、こんな熱量で応援されるのってどんな感じなんだろうと考えます。 三宅:吉岡さんのファンのなかにも、きっとそういった方はたくさんいらっしゃると思いますよ。