「Chrome」の速度低下を解決、Googleが検出ツールを発表
米Googleは10月29日(現地時間)、「Google Chrome」の新しいパフォーマンスコントロール機能を発表した。パフォーマンス検出ツールとメモリセーバーの新モードがデスクトップ版に導入されているという。 【画像】現在のメモリセーバーは「適度」、「バランス重視」、「最大」の3モードある ■ パフォーマンス検出ツール パフォーマンス検出ツールは、「Chrome」の速度低下を引き起こす恐れのある問題を事前に特定し、解決策を提示してくれる機能だ。 たとえば、タブを多く開き過ぎて「Chrome」が過剰にシステムリソースを消費している場合、タブの非アクティブ化を提案し、現在利用中のタブのパフォーマンスにリソースを集中しようとする。このとき、ユーザーがしなければならないのは通知ポップアップの[今すぐ修正]ボタンを押すことだけだ。 もちろん、パフォーマンス検出機能を無効にして手動で管理することも可能。 ■ メモリセーバーの新モード メモリセーバーは、現在使用していないタブ(バックグラウンドタブ、非アクティブタブ)のメモリを解放して節約し、アクティブタブや他のアプリが利用できるメモリを増やして「Chrome」やシステム全体のレスポンスを改善する機能。2022年ごろから搭載されている。 初期のメモリセーバーはON/OFFの切り替えしかできなかったが、現在は「適度」、「バランス重視」、「最大」の3モードが提供されている。 ・適度:システムのニーズに基づいてタブを非アクティブ化 ・バランス重視:ユーザーのブラウジング習慣とシステムニーズの両方を考慮 ・最大:上記他の2つのモードよりも積極的にタブの使用を停止する メモリセーバーは初期状態で無効。有効化するだけでパフォーマンスの改善が期待できるが、既定の「バランス重視」からモードを変更することで、動作をより自分の使い方にあったものへ改善できる可能性があるだろう。 そのほかにも、「Chrome」はメモリセーバーの対象とせず、常にアクティブな状態に保ちたいWebサイトを設定画面で個別に指定することが可能。また、非アクティブなタブをわかりやすく表示したり、タブのホバーカードにメモリ使用量を表示しないといったカスタマイズも柔軟に行える。
窓の杜,樽井 秀人