【年金】「国民年金・厚生年金」の平均月額をおさらい!改めて考えたい老後の資産形成
老後に支給される年金支給日は原則として偶数月であり、直近では8月15日でした。 年金支給日を機に、老後の年金額や資産形成について改めて考えてみましょう。 ◆【写真3枚】年金世帯:公的年金・恩給の総所得に占める割合。2枚目以降では、65歳以上世帯の生活費などを掲載。 また、国民年金と厚生年金の平均月額をおさらいし、公的年金だけで生活できる高齢者世帯を確認していきます。 今回の記事では、令和シニアが受給する年金の総所得に占める割合や、家計収支のバランスなどを詳しく深堀りしていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
約6割の世帯が公的年金だけでは生活ができない
厚生労働省が発表した「2023年(令和5年)国民生活基礎調査の概況」でシニア世帯の所得状況を確認していきましょう。 ●公的年金・恩給の総所得に占める割合 ・総所得のうち年金が占める割合が100%の世帯:41.7% ・総所得のうち年金が占める割合が80~100%の世帯:17.9% ・総所得のうち年金が占める割合が60~80%の世帯:13.9% ・総所得のうち年金が占める割合が40~60%の世帯:13.2% ・総所得のうち年金が占める割合が20~40%の世帯:9.3% ・総所得のうち年金が占める割合が20%未満の世帯:4.0% 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯、つまり公的年金だけで生活できる高齢者世帯は41.7%であることを表しています。 次の章では、国民年金と厚生年金の平均月額や生活費の実態をチェックしていきましょう。
「国民年金・厚生年金」の平均月額は?
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)の受給権者(年金の給付を受ける権利がある方)の平均年金月額は14万3973円、国民年金が5万6316円となっています。 したがって仮に、現役時代に夫が会社員(厚生年金保険の被保険者)、妻が専業主婦という世帯であればこの世帯が受け取れる公的年金額は、14万3973円+5万6316円=20万289円ということになります。