両陛下、英国の歓迎式典に出席 日本ゆかりの品を前に「ワンダフル」
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【6月26日 AFP】英国訪問中の天皇、皇后両陛下は、3日間の公式行事が始まる25日、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)での晩さん会の前に国賓として歓迎式典に臨まれた。 週末に非公式な行事をこなした両陛下は、ロンドン中心部でチャールズ国王(King Charles III)とカミラ王妃(Queen Camilla)の出迎えを受け、儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼を受けた。式典では礼砲が放たれ、両国の国歌が演奏された。 両陛下は、リシ・スナク(Rishi Sunak)首相をはじめ、多数の要人とも面会した。英政府は近年、日本との関係強化を推し進めている。 続いて天皇陛下とチャールズ国王、皇后陛下とカミラ王妃が馬車に分乗してバッキンガム宮殿に向かい、昼食会に出席した。 その後、両陛下は、英王室に伝わる日本ゆかりの品々を国王夫妻と鑑賞した。 国王は、ビクトリア女王(Queen Victoria)のコレクションで、17世紀の後水尾天皇の即位礼を描いた1855年の絵巻などを披露。展示された品々を前に天皇陛下が「ワンダフル」と感想を述べる場面もあった。 日本の天皇、皇后が国賓として訪英するのは1998年以来。また、英国で選挙期間中に国賓を迎えるのは異例で、チャールズ国王にとっては、がんを患っていることを2月に公表してから初めての国賓となる。(c)AFPBB News