五輪3冠懸かる橋本大輝、右手中指突き指でNHK杯棄権 骨に異常なし 水鳥強化本部長「大きく影響しないと思う」
日本体操協会の水鳥寿思・強化本部長は17日、パリ五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯(16~19日)が行われている高崎アリーナで取材に応じ、男子ですでに五輪代表に内定している橋本大輝(セントラルスポーツ)が、大会を棄権することについて、「無理して試合をして、五輪に影響してもいけない。五輪に向けて準備してほしいという我々の思いもあった」と語った。 橋本は15日の公式練習時、平行棒で右手中指を負傷。症状については、いわゆる突き指。団体、個人総合、種目別鉄棒で“3冠”を目指す日本のエースを襲ったアクシデントだが、五輪までの期間を考えると「そこまで大きく影響しないと思う」と見解を示し、5月中は指の腫れを引かせるために回復に専念。6月の代表合宿から練習再開のイメージで治療を進めていくという。JISS(国立科学スポーツセンター)で診断を受け、骨に異常はなかった。 15日の公式練習前、橋本は取材に応じ「NHK杯を終えるとパリ五輪まで試合がない。前哨戦として良い演技を2日間やって、パリまで自信を持っていけるように準備をしていきたい」と意気込みを語っていた。 橋本は21年東京五輪で2冠し、22、23年世界選手権では個人総合連覇を達成。実績からすでに五輪代表には決定している。NHK杯では橋本を除く上位2人と、チーム貢献度から2人が代表に決定する。
報知新聞社