レアな五角形の柿が「志望校合格」の縁起物に これから迎える受験シーズンを前に中学生にエール
「自分の志望校をどこにするか」…。中学生にとっては、受験する高校が具体化してくる頃ではないでしょうか。愛知県豊橋市では、10月28日、受験を控えた市内の中学3年生に合格祈願として、珍しい形をした「柿」が贈られました。 豊橋市の石巻中学校の3年生に届けられた柿は「次郎柿」。JA豊橋柿部会技術改善研究会が、毎年この時季に生徒たちに贈っていて今年で20年目となります。 豊橋市は、次郎柿生産量日本一を誇る柿の栽培が盛んな地域です。JA豊橋によると、今年の「次郎柿」は2000トンの出荷が見込まれていると言います。 石巻中学校3年生(4クラス120人)が大切に切り分けて食べた「次郎柿」は、特別な「次郎柿」。JA豊橋柿部会技術改善研究会から、志望校合格を目指す受験生へのエールの気持ちが込められています。 「地域の人たちから応援していただけることが励みになります。これを機に受験やテストを頑張っていきます。」(豊橋立石巻中学校の3年生) 特別な「次郎柿」とはいったいどんなものでしょうか。
縁起物の「合格次郎柿」とは?
「次郎柿」は通常四角形ですが、寒暖の差などから、まれに五角形の果実がなるそうです。 本来であれば、選定の段階で変形柿として処分されてしまう五角形の珍しい実「五画次郎柿」を、語呂合わせで「合格次郎柿」と名付け2004年から販売を始めたところ、合格祈願の縁起物として人気商品となったそうです。 さらに、「合格次郎柿」は夏の猛暑や台風の雨風を耐え抜いた、枝から「落ちない」柿として、ご利益があるとも言われ好評なんだとか。
合格祈願だけじゃない!柿の効力
「柿にはビタミンCなどの栄養がたっぷり含まれている。受験生の皆さんは体に気を付けて、志望校合格に向けて受験勉強をがんばってほしい」(JA豊橋柿部会技術改善研究会 鈴木義弘会長) 柿に含まれているビタミンCには、ストレスや風邪などに対する免疫力を高める効果があります。「合格次郎柿」は縁起もよく健康にも良いようです。 「次郎柿」は普通の柿と比べ、シャキシャキとした歯ごたえのある触感が特徴で、JA豊橋によると、ニンジンなどの代わりにサラダに入れて食べる楽しみ方もあるそうです。 「合格次郎柿」はJA豊橋第六事業所の直売所「ゆめ彩館」で11月下旬まで予約販売されるということです。 (メ~テレ記者 石部隼之介)