アウェーの洗礼、女子選手とルームシェア…過酷なスペイン卓球武者修行で北陸大2選手が得たこととは?
コロナも落ち着き、この春休み期間に海外卓球リーグでプレーする大学生選手が数多くいた。 “北信越の雄”北陸大学からも信田旺介(北陸大3年/北海道科学大学高出身)、工藤大全(北陸大2年/弘前実業高出身)の2選手がスペインリーグに参戦した。 昨年は金光将希(北陸大4年/関西高出身)が同じくスペインリーグに参戦し、飛躍の足掛かりとしたが、今回の2人にはどのような経験となったのだろうか。信田、工藤の2人にオンラインでインタビューした。
信田、工藤の2選手が北陸大からスペインリーグへ
――そもそも行くきっかけは何だったんでしょうか? 工藤大全:元々、北陸大学卓球部は、株式会社ラボライブの雪本修一社長がスペインリーグとのコネクションを持っていて、北陸大学の木村信太監督の尽力もあり、4年ほど前にOBの中陳(辰郎)さんがスペインリーグに参戦していました。 入学前からそのことは知っていて、海外リーグに行くことは1つのモチベーションになっていましたし、去年金光さんがプレーしていて、行ってみたい思いはありました。 工藤大全:大会がある度に、木村信太監督から「結果を出せばスペインに行けるチャンスがある」とずっと言われてきましたし、それ以外の活動にも取り組んできたのが評価されて監督が選んでくださったのかなと思っています。 ――去年は金光選手1人でしたが今年は2人が海外参戦となりました。 信田旺介:秋大会でシングルス優勝など結果を残せたので、木村監督が評価してくださったのかなと思います。 ――実際行けると言われたときはどういう気持ちでしたか? 不安もあったかと思いますが…。 信田旺介:正直、行く前は結構不安がありました。言語も通じないだろうし、食事も含めて生活も異なりますし。 でも結果的に行って良かったです。
女子トップ選手とも練習できる環境でプレーした工藤大全
――現地での卓球生活はどうでしたか? 工藤大全:僕はスペインのサバデルに滞在して、練習は基本サバデルのクラブでやっていました。 11時から13時半が午前の練習、午後は19時から20時半くらいと遅い時間帯でした。 午前はガッツリ自分の練習を監督と一緒にやって、午後は1時間くらい子供たちの相手をしてから自分の練習をするって感じでやってましたね。 ――言葉の壁は大丈夫でしたか? 工藤大全:スペイン人は基本英語が話せて、僕も聞いて理解して簡単に返せるくらいは勉強していったので、大丈夫でした。 ――試合は週末にあるんですか? 工藤大全:いつも週末にあって、それに向けて調整していましたね。 僕はバルセロナ付近にある女子のトレセンのようなところにも週2、3回行かせてもらっていました。 ――スペイン代表レベルの選手と練習を? 工藤大全:世界選手権に参加してた選手や、元スペインチャンピオンの監督ら、すごい方々がいました。 日本人も中央大の川北帆香さん、香取位圭さん、神戸松蔭女子学院大の木塚陽菜さんらも練習していたので、強い日本女子選手とも仲良くなって帰ってきました(笑)。