【JMAEXPO】K-1サッタリに、ブラジルカポエイラ選手は果たして勝てるのか=巌流島ルール
10月19日(土)神奈川・横浜BUNTAIにて開催される『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』の前日記者会見が、18日(金)横浜市内にて行われ、[巌流島ルール/3分3R(寝技30秒サブミッションあり)/88kg契約]で対戦する、22年K-1無差別級トーナメント優勝者でKrushクルーザー級王者のマハムード・サッタリ(33=キックボクシング/イラン)と、マーカス・レロ・アウレリオ(38=カポエイラ/ブラジル)が意気込みを語った。 巌流島ルール初挑戦のサッタリに対して、アウレリオは以前から巌流島に参戦し、22年12月に見せた危険な場外投げ(パワースラム)は海外でも話題になった。今回の会見では左右に動くカポエイラステップも披露した。 【フォト&動画】アウレリオのカポエイラステップ、危険なパワースラムの瞬間も サッタリは、今年9月にK-1代々木大会のK-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチで王者リュウ・ツァーに挑戦するも0-2で僅差の判定負けを喫し、今回が再起戦。明日の試合に向けては「けっこう経験のあるブラジル人選手と対戦するのでとても嬉しいです」とコメントした。 対するアウレリオはカポエイラ仕込みの回転系の蹴り技を持ち、ベラトールのケージに上がった経験も。22年12月に行われた『INOKI BOM-BA-YE × 巌流島 in 両国』では、テコンドー王者・江畑秀範に危険な場外投げ(パワースラム)で一本勝ちした。会見では「明日K-1のとても強いストライカーと対戦するのはすごく楽しみです」と闘志を燃やした。 巌流島ルールは、8角形の試合場にケージやロープなし、オープンフィンガーグローブを着用し打撃、投げ、絞め技、関節技(15秒間の寝技制限)、押し出しポイント有りで行われる。クリンチ禁止の蹴りとパンチの打撃のみで戦うK-1ルールとは、対極にあるルールといってもいいかもしれない。 先日の参戦発表会見で、サッタリは「ある意味、これはMMA。MMAっぽい格闘技で、自分が研ぎ澄まされていくのが楽しみです」とし、「ある程度の柔術の経験があります。最近はグラップリングはやっていませんけど、試してみたい」と語っていた。 サッタリは2年前に朝倉海とコラボ動画を撮影し、打撃を指導した経緯があり、JTT(=当時はトライフォース赤坂)でも練習している様子がSNSで報告された。その時にグラップリングの練習をした可能性はある。 以前よりサッタリのMMA挑戦が噂になっていただけに、今回の試合がターニングポイントになるかもしれない。そんなサッタリを相手に、巌流島ルールにも慣れているカポエイラの達人アウレリオは果たしてどう戦うか。 <選手データ> ◇マハムード・サッタリ 生年月日:1991年2月22日、身長:186cm、体重:90kg アマチュアムエタイで数々の実績を残し、2021年のKrushで谷川 聖哉を一撃KOして衝撃デビュー。22年にはK-1 WORLD GP無差別級トーナメントに参戦し、一回戦でK-Jee、準決勝で京太郎、決勝で谷川聖哉を下して優勝を果たした。 ◇マーカス・レロ・アウレリオ 生年月日:1986年5月4日、身長:175cm、体重:80kg ブラジルの土着の格闘技として育まれた奴隷の格闘技カポエイラを格闘技の実戦で使いこなす達人。クルクルと次々に回し蹴り、 後ろ回し蹴りを連続で繰り出す回転系キックは、まさにリアル竜巻旋風脚。また一方で突如、対戦相手を抱えての場外スラムでKO葬したりと予測不能な格闘アーティストだ。