福岡が全国トップの上昇率…路線価公表 福岡市東区で14.3%アップも “駅前好立地”と拠点性がカギ
テレビ西日本
相続税や贈与税の算定基準となる今年の路線価が公表されました。 今年は人気の住宅地で高い上昇率となりました。 7月1日に公表された福岡県内の路線価。 今年の福岡県内の平均路線価は前の年と比べて5.8%上昇し、3年ぶりに全国トップの上昇率となりました。
◆記者リポート 「福岡県内でもっとも高い路線価となったのがこちら、福岡市天神の渡辺通りです」 福岡県内で最も高かったのは福岡市・天神2丁目の渡辺通りで、1平方メートルあたり944万円となりました。 天神ビッグバンで再開発真っ只中の天神地区、前の年より4.4%アップとなりました。
その要因について不動産鑑定士はー。 ◆不動産鑑定士 浅川博範さん 「福ビル、天神ビッグバンの開発がより具体的に開業日まで明らかになってきて、その期待がより近づいてきたことが大きいのではないかと思う」 天神ビッグバンによるオフィスの大量供給を控え、賃貸市場の先行き不透明感はあるものの、オフィス需要が依然として旺盛なため路線価は上昇しました。
一方で、福岡県内でもっとも上昇率が高かったのは。 ◆記者リポート 「福岡市東区の千早駅前です、周辺にはマンションが立ち並んでいて、スーパーや銀行、公共施設なども充実しています」 福岡県内で最も上昇率が高かったのは福岡市東区千早4丁目の千早並木通り。 1平方メートルあたり72万円と、前の年より14.3%アップしました。
JRと西鉄が乗り入れる千早駅のそばで、交通の立地のよさからマンション開発の勢いが衰えず商業施設の進出も続いています。 ◆街の人 「博多が近いので、ちょっと行くのにすごく便利。八百屋さんが入っている施設もあるので、不便はしていない」 ◆街の人 「広場で夏祭りとかやっていて、子供たちがマンションから出てきて遊んでいる姿を見ると癒される」 ◆不動産鑑定士 浅川博範さん 「駅前を中心に開発されていて、区画整然としていて、利便性が高くて、割安感があるという千早にマンションを中心とした需要が集まっている」