阪神・桐敷拓馬がロス五輪出場に意欲「もちろん、そこへ自分も頑張っていきたい」関西スポーツ賞特別賞を受賞
関西運動記者クラブが今年活躍した団体、選手をたたえる「第68回関西スポーツ賞」の表彰式が26日に大阪市内のホテルで行われ、阪神・桐敷拓馬投手(25)が特別賞を受賞した。各競技のオリンピアンとともに登壇した左腕は、一流選手たちの話に刺激を受け、野球が競技として復活する2028年ロス五輪出場に意欲を示した。 各競技の一流選手から刺激を受け、日本を代表する気持ちは強まった。ちょっぴり硬い表情で壇上に立っていた桐敷は、五輪出場への憧れをはっきりと口にした。 「やっぱり4年に一度という、本当にスポーツをやっている人は誰しもが目指す場所。メダル(を目指す)っていうところもあると思う。もちろん、そこへ自分も頑張っていきたい」 今季はセ・パ両リーグ最多となる70試合に登板して防御率1・79と好成績を残し、43ホールドポイントで中日・松山と並んで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。被本塁打もゼロだった。ブレークを果たした3年目左腕が世界一を決める祭典の舞台へ名乗りを上げた。 「大学生の時に東京オリンピックを見て、やっぱりオリンピックってすごいな、いいなっていう目で見ていた」 競技として野球が復活するロス五輪は2028年。今季のような活躍をすれば日の丸を背負って戦うことも夢ではない。 式の最中は今年現役を引退した空手形の清水希容さんの隣で各選手のスピーチを聞き、乾杯の後は飛び込みでパリ五輪銀メダルを獲得した玉井陸斗も加わって3人で記念撮影。野球を離れて他競技のトップランナーと交流する貴重な時間になった。 パリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した「初老ジャパン」の北島隆三、田中利幸のスピーチを「やっぱり独特だと思いました。馬の感じ方が難しい。他の競技とは違うんだなと感じました」と新鮮な様子で受け止めていた。分野を問わず頂点を目指して戦う姿はアスリートの共通項。世界を経験した選手たちとの交流を糧に、夢舞台を目指していく。 「今度は自分が立てる可能性があるっていうので、もちろん目指していきたいですし、またそこまで頑張っていきたい」