「奴隷工場です…残業代払われずパワハラ受けます」かつての勤務先に“信用棄損”の文書をファックス送信の疑い 57歳の男を逮捕
奈良県大和郡山市内のコンビニエンスストアで、過去に勤めていた会社の信用を毀損するような文書を会社の関係先にファックスで送ったとして奈良県山添村の派遣社員の男が逮捕されました。 信用毀損の疑いで逮捕されたのは、奈良県山添村の派遣社員・北出晋嗣容疑者(57)です。 警察によりますと、北出容疑者は今年7月に奈良県大和郡山市内にあるコンビニでプリンターのファックス機能を使い、自身が4年前まで勤めていた金属加工会社を名指したうえ、「奴隷工場です。労働者の権利は一切認めません」「残業代は支払われず、パワハラを受けます」などと記載した文書を、会社の取引先や労働基準監督署など計6か所に送信し、会社の信用を毀損した疑いがもたれています。 北出容疑者は2018年3月に金属加工会社に入社しましたが、仕事上のミスやトラブルが続いたことから、約2年後に懲戒解雇となっていました。 警察は10月25日、被害にあった会社から告発状を受理し捜査を開始。会社への調査で北出容疑者への処分に問題がなかったことを確認したほか、文書を受け取った取引先などにも聞き取りを行っていました。 捜査の結果、北出容疑者の送信した文書が会社の信用を毀損し、企業活動に影響を及ぼす可能性があると判断して逮捕に至ったということです。 警察の調べに対し北出容疑者は、「弁護士が来るまで、何も話すことはありません」と容疑を否認しています。 警察は犯行の動機などについて調べを進めています。