「頭痛を甘く見るな」危険な“警告頭痛”の4大特徴 致死率40%、怖い「くも膜下出血」の前触れを専門医が解説
「生まれつきの要素が強く、脳動脈の壁に弱い部分があり、そこに長年にわたって血流があたることで少しずつ膨らんでいくことで発生すると考えられています。脳ドックで脳動脈瘤が見つからなければ、くも膜下出血についてはあまり心配しなくていいと思います」(金中医師) 万が一、脳動脈瘤が見つかっても、破裂しないままでいることが多い。現在は、定期的に経過観察を続け、破裂するリスクが高くなってきたところで、破裂しないような予防的な治療をするのが一般的だ。
(取材・文/狩生聖子) かねなか脳神経外科院長 金中直輔医師 2003年、宮崎医科大学(現 宮崎大学)医学部医学科卒。東京都立墨東病院救命救急センター、同院脳神経外科、東京警察病院脳神経外科、同院脳血管内治療科医長、Stroke care unit室長を経て、2019年、頭とからだのクリニック かねなか脳神経外科を開設。東京警察病院脳血管内治療科非常勤医師も務める。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本頭痛学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医など。
東洋経済オンライン医療取材チーム :記者・ライター