伊勢の2輪チーム「アケノスピード」伊達悠太選手、全日本最終戦で初優勝
伊勢の2輪チーム「AKENO SPEED(アケノスピード)」(伊勢市小俣町)所属の伊達悠太選手が10月27日、鈴鹿サーキット(鈴鹿市、1周5.821キロ)で行われた「2024第56回 MFJ全日本ロードレース選手権」シリーズ第8戦・最終戦でのST600クラス決勝レースを初優勝で飾った。(伊勢志摩経済新聞) 【写真】【その他の画像】ST600クラス初優勝を飾った伊達悠太選手 決勝レースを3番グリッドからスタートした伊達選手は、1周目で2番手に、3周目で先頭を走る長尾健吾選手をシケインで抜きトップに立つが再び抜かれ2番手に。5周目では3番手を走っていた松岡玲選手がトップに。8周目から鈴木光来選手が3番手に浮上すると、4台のトップ争いは混戦に。その後も伊達選手は、シケインでトップに立つもメインストレートで抜かれるというレース展開が続いたが、最終ラップでトップに立つとスパートを掛けチェッカーフラッグを受けた。伊達選手は前回の岡山大会で優勝を狙って2番手を走っていたがそのまま赤旗終了でチャンスを逃し、優勝できず2位で終わり悔しい思いをしていた。伊達選手は2019年にST600にくら替えしてから6年目での初優勝(年間ランキング3位)となった。 伊達選手は「(ST1000クラス相当のマシンで走る)鈴鹿8耐での経験が生かされた。本当にうれしい。GP3のチャンピオンを取ってからずっと勝てなかった僕を信じて応援し続けてくれた全ての方に感謝したい」と話す。 ST1000クラスの井手翔太選手は8番スタートから順位を上げたが、ST600からステップアップし初の表彰台に一歩届かず4位(年間ランキング6位)、本年度からST600クラスに参戦する新メンバーの堀井颯太選手は16番手から13位(同19位)、JP250クラスに参戦の岡田陽大(ひなた)選手は優勝(同インタークラス2位)、津田雄飛(ゆうと)選手はリタイア(同ナショナルクラス5位)で終わった。 同チームの稲垣誠監督は「やっと勝つことができた。南本から始まり、井手も優勝し、後は伊達だけだったので、今回の初優勝で目標が達成できた。井手もST1000クラスでヤマハ最上位、堀井も1年目から13位でポイントも取れた。各ライダー本当に頑張ってくれた。これからも応援していただければ」と安堵(あんど)の表情を見せた。
みんなの経済新聞ネットワーク