【高校野球勢力地図・沖縄】興南が筆頭! 沖縄尚学が追う エナジック・ウエルネス沖縄・未来沖縄の新鋭校、宜野湾にも注目!
1年生大会のリベンジ!宜野座が第1シードを撃破しベスト4へ
昨年秋の第73回沖縄県高校野球秋季大会。抽選会でどよめきが起きたのは、宜野座が引いたクジ番だった。勝てば新人中央大会優勝で第1シードのエナジックと相まみえる。1年生中央大会決勝の再現が早くも実現するのかと色めきだった。 その宜野座は、1回戦の連合チームをコールドで破り順当に2回戦に進み、エナジックと対戦した。宜野座は1回、2死から連続長短打で二、三塁に。エナジックも2回、2本の安打と四球で2死満塁としたが両軍得点ならず。5回を終えて0対0と緊迫した展開だったが、6回、7回と宜野座がしぶとく点を奪う。投げては比嘉 翔吾投手(2年)が1失点のみの完投で、見事1年生中央大会決勝のリベンジを果たした。 これで波に乗った宜野座は、3回戦の連合チームをコールドで下すと、準々決勝ではコザを6対2で退け準決勝へ。沖縄尚学戦では一時6対3とリードする展開に持ち込んだが、名門の意地の前に惜敗。だが、補助校順位戦(3位戦)で、具志川商とシーソーゲームを繰り広げ、延長の末にサヨナラ勝ちするなど実力を遺憾なく発揮させた。 6試合を戦った宜野座のチーム打率は.337。中でも目を引いたのが長打力だった。8本もの三塁打をマークするなど、チームの長打率は秋の4強中トップの.505。さらにチーム内で徹底的に磨かれた選球眼にも秀で、出塁率.443、BB/K2.31と、こちらもトップを記録した。打線を牽引したのが1番を務めた大城 康宝(2年)。打率.478、長打率.787と存在感を示した。その大城に続く2番として定着した東成(1年)の存在も大きい。打率.455、長打率.727。強豪と当たっていく3回戦以降で、10安打を放つ暴れっぷりだった。 投手はとにかく数が多い。エナジック戦で完投した比嘉 翔吾に、コザ戦で完投した許田 壱哲(2年)、主に中継ぎ登板した比嘉 快風と比嘉 恵佑(2年)。そして具志川商戦で好投した東成と、その陣容は豊富だ。 2003年センバツ以来となる聖地へ向け、この2024年に宜野座旋風を巻き起こす!