レスリング・桜井つぐみ、元木咲良が育英大でパリ五輪壮行会 「父の日」を前に恩返し誓う
レスリング女子で57キロ級の桜井つぐみ、62キロ級の元木咲良が15日、前橋市で行われた母校・育英大のパリ五輪壮行会に出席した。育英大は2018年に創立。レスリング部も7年目で五輪代表を2人輩出する快挙を果たした。3期生の2人は今年3月に卒業後も大学助手として勤務し、同大を拠点に練習している。 壮行会には164人が集まった。桜井は「育英大に入り、パリ五輪で絶対自分が優勝すると思って毎日練習してきた。たくさんの方に勇気や力を与えられるようなレスリングをしたい」と決意表明。元木は「入学時は五輪に出られる実力はなかった。多くの人に支えられ、高い壁を乗り越えてきた。自分にしかできないような、気迫あふれる試合を見せたい」と誓った。和太鼓演奏やこれまでの歩みをまとめた映像などで激励され、最後はレスリング部員の肩車や“お姫様抱っこ”で送り出された。 ともに父の影響でレスリングを始めた。16日はのの日を前に、桜井は高校まで指導を受けた優史さんへの感謝の思いを語った。「小学生の時は家でも練習していてしんどいなとは思っていた。今思えば、お父さんの厳しい練習があったからこそ、今の自分のレスリングがある。五輪で勝つことが一番の恩返しだと思うので、父の日(のプレゼント)は五輪のメダルで」と意気込んだ。 元木の父・康年さんは2000年シドニー五輪にグレコローマン63キロ級代表。元木は20歳で競技を始めて五輪代表となった父に「お父さんほど努力してるかって言われたら、自分はそこまでできていない。それぐらいレスリングに対する情熱や取り組む姿勢は、幼い頃から見ていて本当にすごいなって思っていた」と振り返る。日本レスリング界で2組目の親子2代の五輪出場を実現させ「同じように代表になることができてすごくうれしいです。こうやってレスリングに出会えたのも父のおかげ。そういう感謝の気持ちを五輪の舞台で表現できたら」と表情を引き締めた。
報知新聞社