【札幌記念】ソダシやノームコアにも共通!通常では考えられない「隠れ適性」が導く伏兵
8月18日(日)に行われる札幌記念(G2、札幌芝2000m)。スーパーG2と言われるだけあって、今年も名だたる強豪たちが参戦を表明しています。 ここまで実力馬が揃うと、狙う馬を絞るのはひと苦労。そこでこんなデータをご用意しました。 ▼札幌記念「前走レース」別成績 安田記念[2-2-1- 5] 函館記念[2-1-1-31] オークス[2-0-0- 2] (※過去10年) ご覧いただいたのは、過去10年において勝ち馬を多く輩出した上位3ローテーションです。この中でも2着数を含めトップに立つのが「前走安田記念」組。意外にもマイルの適性を見込まれていた馬が、この札幌記念への舞台替わりで好走を見せていることがわかりますね。 なお過去10年で馬券になった計30頭のうち「マイルG1で好走実績」のあった馬を調べてみたところ、なんと延べ12頭も存在。勝ち馬のみを紹介すると以下の通りです。 21年1着 ソダシ(2人気) →21年桜花賞1着など 20年1着 ノームコア(2人気) →19年ヴィクトリアマイル1着など 18年1着 サングレーザー(2人気) →17年マイルCS3着など 14年1着 ハープスター(2人気) →14年桜花賞1着 (※過去10年) 上に挙がったのは比較的人気どころばかりですが2~3着馬まで含めた場合、20年6番人気2着、21年8番人気3着と続けて穴を開けたペルシアンナイトなども該当。17~19年のG1マイルCSで3年続けて好走した名マイラーが、札幌記念でも適性を見せていたのは興味深い話だと思いませんか? 実はこの傾向は単なる偶然とも言い切れません。札幌競馬場の芝コースは終始平坦で、なおかつコーナーのカーブも大きいため、レース中に極端な減速が発生しにくいという特徴があります。これらの影響で札幌記念は締まった流れになりやすく、中距離よりもマイル寄りの持続力が求められるレースになることが少なくないのです。 そして今回「前走安田記念」組からの参戦を決めているのは以下の2頭。 ジオグリフ →前走安田記念6着 ステラヴェローチェ →前走安田記念9着 どちらも有力な1頭ですが、強いて注目するのであればステラヴェローチェでしょう。20年G1朝日杯フューチュリティSで2着と好走歴がある点で、先ほど紹介した「マイルG1で好走実績」の条件にも合致。前走こそ9着と敗れましたがまだまだ見限りは厳禁で、初の札幌コースで激走する可能性は否定できません。 また日本ダービー含む今年の重賞4勝と大舞台でノリに乗る横山典弘騎手は、20年にもノームコアで札幌記念を制覇。同じくマイルに実績のある馬に騎乗する今回も非常に怪しい雰囲気が漂います。大ベテランと挑む、約3年ぶりのタイトル獲得に期待です!
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