NHKの“旧ジャニーズ解禁”報道で浮上した「紅白出場歌手」の名前 筆頭は9人組の「超人気グループ」
■「旧ジャニーズ」は数字を持っている 「考えられる“敗因”としては性加害問題の影響で旧ジャニーズ事務所のアーティストの出場が44年ぶりにゼロになったことや若者のテレビ離れの加速、コロナ禍の収束により年末に外出する人が増えたことなどが挙げられています。ただ、いずれも放送前から予期できたことですし、言い訳にはならないでしょう」 NHKとしても昨年の雪辱を果たすべく、今年は巻き返しに力を入れてきそうだが、視聴率回復のカギを握りそうなのが旧ジャニーズアーティストの“復帰”と大物アーティストの担ぎ出しだろう。 16日、NHKの稲葉延雄会長は定例会見で「SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)」と新会社「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントを今後は番組で起用していく方針を明らかにした。これについて、大手レコード会社社員はこう話す。 「当然、紅白出場の出場も視野に入れた上での発言でしょう。何だかんだ言ってもコアなファンを持つ旧ジャニーズアーティストは“数字”を持っていますからね」 そうした中、今年の返り咲きが有力視されているのが人気グループ「Snow Man」だ。 「『Snow Man』は21年、22年と出場していましたし、今年はその時以上に人気面では飛躍しています。旧ジャニーズ勢の中では最有力候補と見られています」(同)
■「B'z」初出場の可能性が浮上 一方、目玉となる大物アーティストでは、人気ロックユニット「B'z」の初出場の可能性が浮上しているようだ。 「『B'z』にはこれまでもラブコールを送っていたようですが、いまだに出場は実現していません。ただ、今年は橋本さん主演の朝ドラ『おむすび』の主題歌を担当していますからね。さらに、昨年7月には『クローズアップ現代』で『B'z』を取り上げるなど近年、NHKサイドは『B'z』との関係強化に力を入れていた印象で、『B'z』が『紅白』に出るなら今年だろう、と見る向きも多い」(前出の音楽誌ライター) そして、昨年も待望論が吹き荒れた中森明菜の動向も気になるところだ。 「明菜さんに関しても、当然のことながらNHKサイドはラブコールを送り続けています。10月3日には音楽番組『The Covers』で『中森明菜ナイト!』が放送され、明菜さん本人の“肉声メッセージ”も公開されました。同月5日にはBSで1991年7月の『伝説のコンサート』をリマスター版で放送するなど、『紅白』出場に向けての布石とも思えるアクションがあり、ファンの間でも話題になっています。今年7月にはファンクラブイベントで約6年半ぶりに公の場での歌唱も披露していますし、12月には新たなイベントも予定されていますからね。体調次第ではありますが、昨年よりも出場が期待できる状況と見ていいでしょう」(同音楽誌ライター) また、過去の「紅白」では“周年アーティスト”の出場も目立つ。 今年は「THE ALFEE」が50周年、吉川晃司、「TM NETWORK」が40周年、「LUNA SEA」、「THE YELLOW MONKEY」、「東京スカパラダイスオーケストラ」が35周年、「GLAY」が30周年を迎える。 いずれも過去に「紅白」出場歴はあるが……今年はどうか。 「『THE ALFEE』は10月17日放送回で『SONGS』に初登場するので、可能性はゼロではないと思います。85年にトップバッターを務めた際、ステージにシャンパンをまき散らしたり、ギターを燃やしたりと大暴れする事件を起こした吉川さんが“復帰”となれば話題性は十分ですけど、さすがに厳しいのではないでしょうか」(前出のレコード会社社員) 昨年からの“リベンジ”に燃える「紅白」の動向には、これからますます注目が集まりそうだ。 (立花茂)
立花茂