<全豪テニス>大会ダークホースは錦織よりも大坂なおみ 海外メディア予想
テニスの4大大会の一つ、全豪オープンがいよいよ16日からメルボルンで開幕する。それに先立って組み合わせの抽選が行われたが、男子シングルスでは、第5シードで世界ランキング5位の錦織圭(27、日清食品)は、同48位のアンドレイ・クズネツォフと対戦することになり、順当に行けば4回戦で第10シードのトマーシュ・ベルディヒか第17シードのロジャー・フェデラーと対戦。順当に準々決勝に進めば、アンディ・マリーとぶつかる可能性の高い“死の組”に振り分けられた。 一方、女子シングルスでは、世界ランク47位の大坂なおみ(19、日清食品)は、大会推薦で同180位のルクシカ・クムクムと初戦を戦い、勝ち進めば2回戦で、先のシドニー国際で優勝を決めたばかりの同10位ジョハナ・コンタと当たる可能性が高い。 その2日後に迫った今季初のグランドスラム開幕を前に海外メディアも次々と展望記事を掲載している。 スポーツ・イラストレーテッド誌の電子版は、4人のテニス専門記者らによる座談会記事を掲載し、「出場資格を得た選手、他の選手の中で今年のダークホースは誰だと思うか」「早い段階で敗退するトッププレーヤーは誰か」、「一回戦のマッチで一番興味があるのは」、「今年の全豪オープンのオフビートな話題やオフコートの話題で追っていこうと思っているものは?」、「男子シングルスの優勝者は?」、「女子シングルスの優勝は?」というテーマで各記者の意見が紹介された。 最初の「ダークホース」では、2人の記者が、今季開幕戦となるブリスベン国際決勝で錦織を倒したグリゴール・ディミトロフを候補の一人に入れた。同紙のスタンレー・ケイ記者は、「ディミトロフはブリスベン国際で(世界33位の)スティーブ・ジョンソン、(同38位の)ニコラ・マユ、(同8位の)ドミニク・ティエム、(同3位の)ミロス・ラオニッチ、そして錦織圭を破って2014年6月以来のタイトルを奪った。あの大会はシーズン(今年)の最初の週の大会で選手達はまだ調整中だ。しかし彼に敗れた選手の名前を見ていると深い感銘を受けないわけにはいかない」とした。 「早い段階で敗退するトッププレーヤーは誰か」では、「昨季の終わり、燃え尽きていたティエムがどこまで回復しているかが疑問」という声や「(故障などを負った)最近の彼の経歴からラファエル・ナダルは早い段階で敗退する有力候補」などという声が聞かれた。 「一番興味がある一回戦のマッチ」では、フェルナンド・ベルダスコ対ノバク・ジョコビッチという意見があり、「コート外での話題」では大会中の今月20日に米大統領に就任するドナルド・トランプや昨年末に婚約が発表されたセリーナ・ウィリアムズなどが挙がり、男子の優勝は、4人ともジョコビッチで一致。また女子の優勝は2人がカロリナ・プリスコバ(世界ランク5位)、そしてセリーナ・ウィリアムズ(同2位)、アンゲリク・ケルバー(同1位)が挙がった。 同座談会の男子シングルスの展望の中で、錦織について触れられることはなかったが、ケイ記者は女子テニスにおける「ダークホース」に大坂なおみの名前を出した。