金融庁、三菱UFJ銀と証券2社に改善命令を出した-報道
(ブルームバーグ): 金融庁は24日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券に金融商品取引法に基づく業務改善命令を出したと共同通信が報じた。
親会社のMUFGには、銀行法に基づく報告徴求命令を出し、グループとしての監督態勢を検証させるという。同報道に対して金融庁はコメントを控えた。
グループ銀行・証券間での顧客情報共有を制限するファイアウオール(FW)規制違反は、三井住友フィナンシャルグループ傘下銀証間でも2022年に判明していた。その後も同様の事例が繰り返されていたことで、大手銀行グループの法令順守体制が厳しく問われることになる。
証券取引等監視委員会は14日、三菱UFJ銀と証券2社の間で、法人顧客から同意を得ないまま、非公開情報の授受が少なくとも26回行われていたなどとして金融庁に処分を勧告していた。
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Takashi Nakamichi, Kazuyo Sawa