台日の合唱団が交流コンサート 日本の指揮者、台湾の合唱は「熱量がものすごい」
(台北中央社)台北市の台北艋舺教会で16日、台日合唱交流コンサートが開かれ、台湾の合唱団3団体と日本の合唱団「隆声群」が歌声を響かせた。中央社の取材に応じた隆声群の指揮者、菊村隆史さんは台湾の合唱団は「熱量がものすごい」と語り、日本側メンバーは台湾の歌い手の一生懸命さやひたむきさに圧倒されたと明かした。 隆声群は昨年6月に神奈川県で開かれた日台交流コンサートに出演。菊村さんによると、同コンサートに参加した台湾の合唱団の関係者から訪台を誘われ、今回のコンサート参加に至ったという。 過去に台湾の他、中米や欧州各国などでの演奏経験もあるという菊村さん。台湾の合唱団について「においや肌感が合う」と語り、地理的な近さや過去の日本統治の影響があるのではないかと分析した。メンバーの表情が台湾公演を通じて変化しているのを実感しているといい、この空気を日本に持ち帰り、日頃の合唱活動に生かしてくれればと願った。 台湾からは台北市内の生涯学習センターや小学校の合唱団が出演し、日本語や中国語、台湾語などさまざまな言語で合唱。それぞれの団体によるステージの後、台湾と日本の出演者全員による合同合唱も披露された。 コンサートの主催団体代表で、台湾の2団体を指揮した蒲孝慈さんは「音楽で言葉の壁を乗り越えられる」と交流コンサートの意義を示した。信義生涯学習センター合唱団の団員は今回の合同合唱について、和やかな雰囲気で楽しかったとし、「機会があればぜひ日本に行って歌い、交流したい」と語った。 (田中宏樹)