雨の日の傘トラブルに注意 電車の中でどう持つのが正解? 水滴の正しい落とし方などを聞いた
混み合う車内で濡れた傘はどう持つ?
電車やバスなど、雨の日は人が混み合うため、傘の持ち方によっては周囲の人の靴や服、持ち物をうっかり濡らしてしまうことがあります。それが原因でトラブルになるケースもあるので、濡れた傘の持ち方には注意したいところです。 「公共交通機関内では、濡れた傘がバサバサしないように必ずベルト(ネームバンド)を留めて乗車し、傘を自分の体に近づけて、体の正面で持つようにするといいですね。また、バスの場合は、直前まで傘を使用している可能性があるので、ほかの乗客を待たせないよう乗車する前にスムーズにたたんで、人にかからないように軽く水滴を落としておきましょう」 また、車内では床に傘の先端部をつけて軽く固定すると、揺れたときも安全。ボタボタ垂れてくる水滴で、周囲の人の靴を濡らすこともないと江頭さんはアドバイスします。
最も気をつけたいのは「傘の横持ち」「傘振り歩き」
近年、SNSなどには傘の持ち方に関するトラブルの報告が相次いでいます。駅の階段やエスカレーターなど段差がある場所で、前の人が持っている傘の先端部分が自分の顔の前に来て「怖い思いをした」という人もいるでしょう。 これは地面と平行にして傘を持つ、いわゆる「横持ち」。段差がない場所でも、後ろに子どもがいる場合などは傘の先端が顔の位置に来ることもあるため、とても危険な持ち方です。 「無意識に傘の本体を掴んで横にして持っている人もいるかもしれませんが、傘の『横持ち』は想像以上に危険です。傘のハンドル部分で前方にある何かを引っかけたり、とくに階段やエスカレーターでは、先端部が後ろの人の顔の位置に来たりすることもあるので、すぐにやめましょう。ハンドル部分をしっかりと握り、肘を曲げ、地面に対して垂直にする『縦持ち』をおすすめします」 雨がやんで、傘を手に持って歩く際も注意が必要です。腕と一緒に傘を大きく振る「傘振り歩き」は危険なため、傘を体に固定して持って歩きましょう。また、リュックに挿したりかけたり、バッグのように腕にかけて持つのも、転んだ際に思わぬ事故につながることもあるので避けたほうが無難だと江頭さんはいいます。