お尻の側面と胸の半分が露わに…カルバン・クラインの半裸の広告、イギリス広告基準局から公開禁止にされる!?
FKAツイッグスを起用したカルバン・クラインのファッションキャンペーンの写真が、イギリスの広告基準局によって「不快」かつ「不適切」ものと判断され、アーティストを「性的ステレオタイプの対象」として提示しているとして禁止された。 【写真】「不適切」?FKAツイッグスのセクシーなキャンペーンビジュアル 数日前、ジェレミー・アレン・ホワイトの写真撮影風景がSNSを賑わせた後、カルバン・クラインは残念な状況に陥った。同ブランドは、もうひとりのミューズである歌手のFKAツイッグスを起用したファッションキャンペーンの画像をを禁止されたのだ。2023年4月から展開されている問題の広告では、36歳のアーティストがデニムのシャツを一枚開けて着ており、お尻の側面と胸の半分が露わになっている。彼女の頭上には「Calvin or nothing(カルバンか否か)」というスローガンが掲げられていた。 非難された根拠は? イギリスの広告基準局(ASA)は、この写真が「過度に性的であり、女性を性的対象としているため、不快で不適切だ」と警告する2件の苦情を受けたと、2024年1月10日付の『デイリー・メール』紙が明らかにした。
自信に満ちた女性
カルバン・クラインは、ファッション写真家デュオのマート・アラス&マーカス・ピゴットによって撮影されたこのキャンペーン写真は、英国で長年発表されてきたものと類似しており、従って通常のアーティスティックな方向性と一致していると弁解した。カルバン・クラインの幹部たちはまた、FKAツイッグスを声明の中で「自信に満ち、強く、パワフルな女性」と形容し、彼女が今回のイメージを制作するためにブランドと協力し、公表前にも承認を得ていると主張した。この声明はまた、「体のセンシティブな部分はすべて完全にカバーされ、モデルは自然でニュートラルな姿勢で写っている」と付け加えた。
重大な違反
こうした抗弁にもかかわらず、広告基準局は裁定を下した。『デイリー・メール』紙が報じた公式声明には、「画像の構図上、視聴者の注意を宣伝されている服よりもむしろモデルの体に向けさせたと判断した」とある。広告基準局は、「広告はヌードを使用し、服よりもFKAツイッグスの身体的特徴に焦点を当て、彼女をステレオタイプな性の対象として提示している。したがって、この広告は不適切であり、深刻な不快感を与える可能性が高いと結論づけた。」 判断は下されたばかりだが、この画像はまだカルバン・クラインのSNS上で公開されている。アメリカ人モデルのケンダル・ジェンナーがトップレスでポーズをとっているキャンペーンの他の写真は、苦情の影響を受けなかった。
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)