<黒沢ともよ×戸松遥>「響け!ユーフォニアム3」でヒリヒリ! 混乱する久美子 真由は異物?
黒沢さん 久美子に関しては、実は真由以外にも大変なことが起きて、いろいろなストレスがかかってきます。久美子としては「異物」と感じていないけど、作品としてはキャラクターのバランスがすごく変わるので、今までになかった会話、連携などがあって、それが面白かったです。
-ー新1年生も入ってきます。
黒沢さん 久美子は、アイデンティティー総崩れみたいになって、らしくないこともやらないといけません。相当テンパっているし、アフレコしながら私もテンパっています。
戸松さん 毎回、ハードだよね。
黒沢さん 現場が和やかだから救われているところがありつつ、常に混乱しています。久美子もそうでしょうし、重なるところがあります。
戸松さん 私は転校生ですしね(笑い)。第3期となると、出来上がった空気感があるのかな?と思いつつ、私自身は転校生のようにドキドキすることはなくて、最初から勝手に現場の空気感になじんでいるつもりでした。作品と現場の空気がリンクしていたら、私も孤高の存在である方がいいのかな?と思っていたけど、全然そんなことはなくて(笑い)。皆さんの切り替えもすごいんです。笑って話していたと思っていたら、本番になるとキリッとする。本当に楽しい現場です。
黒沢さん 学園ものですし、常に半数が新キャラなんです。新しい人を迎えることに慣れているところもあるかもしれません。
戸松さん ともよの心配りがすごいんです。よく後輩の子たちにも「元気?」と話しかけていますしね。現場が初めての新人の子がいたら、教えてあげたり、座長がこうだから現場の雰囲気も良いんだなと感じることもありました。
黒沢さん 石原(立也)監督や小川(太一)副監督、音響監督の鶴岡(陽太)さんら顧問の方々もすごいんですよ。
◇戸松遥の背中が大きく見えた
--役者としてのお互いの印象は?
黒沢さん 恥ずかしい!
戸松さん ともよはすごいよね。初めて出会う人種! 10代の時からいい意味で貫禄があったし、視点もすごいんです。それが表現にもつながっていて、見たことない表現を見せてくれます。すごい!につきます。器用だし、もちろん努力もしているんだろうけど、何でもできちゃうから。ずっとそう思っています。尊敬しているよ。