ハリケーン死者200人超 米、経済損失36兆円超も
【ニューヨーク共同】米メディアは3日、ハリケーン「ヘリーン」が直撃した南東部の死者が200人を超えたと伝えた。2005年の「カトリーナ」に次ぐ規模の犠牲者数という。経済的損失は最大で2500億ドル(約36兆7千億円)に上るとの推計もある。 【写真】ハリケーン「ヘリーン」の直撃で大きく損壊した日本料理店=1日、米ノースカロライナ州アッシュビル(共同)
この日でヘリーンが南部フロリダ州に上陸してから1週間となったが、依然安否が不明な人もおり、被害の全容は明らかになっていない。 バイデン大統領は3日、フロリダ州と南部ジョージア州の被害状況を視察した。2日も被災した南部のノースカロライナ州とサウスカロライナ州を訪れており、2日連続の被災地視察となった。 カトリーナは05年に南部ルイジアナ州に上陸し1500人超が死亡した。当時、ブッシュ(子)大統領が対応の遅れを厳しく批判された。 今回も大統領選の共和党候補トランプ前大統領が民主党政権の災害対応を非難しており、バイデン氏は2日連続の訪問で被災地の住民らの懸念を払拭したい考えだ。 気象予報会社アキュウェザーは3日、インフラへの壊滅的な打撃や停電の長期化、観光への影響などで、ヘリーンによる損失が2250億~2500億ドルに及ぶとの推計を発表した。