９日、プロ初登板する佐藤（カメラ・頓所　美代子）

　オリックスの５年目左腕・佐藤が８日、支配下登録され、９日の巨人とのデビュー戦を前にキャッチボールなどで調整した。背番号も「００１」から「９３」となり「緊張はガチガチにしています。根気強く見ていただいたオリックスの方々に本当に感謝をして…。マウンドで恩返しができれば」と決意を明かした。 　１９０センチの長身から繰り出す最速１４８キロの速球が武器。カーブ、スライダー、フォークを投げ分けて、今季はファームで９試合に登板し４勝２敗、防御率１・９９をマーク。神奈川出身で幼少の頃からＤｅＮＡ―巨人戦を頻繁に観戦してきた。宮城、紅林と同学年の大型左腕は「坂本さんや岡本さん。そういう方と対戦ができるのは楽しみです。（菅野さんは）ちっちゃい頃からの大エースなので、投げ合えるのはとても光栄。細かく考える余裕もないので一球一球、勝負球で頑張ります」と、両親や家族が観戦予定のマウンドでの快投を誓った。中嶋監督は「１軍で通用するのかを抜きにして、思い切ってやってくれたらいい」と期待を寄せる。 　◆佐藤　一磨（さとう・かずま）２００１年４月１６日、神奈川県生まれ。２３歳。小学１年で野球を始め、中学時代は大和リトルシニアでプレー。横浜隼人では２年秋からエース。甲子園出場なし。１９年育成ドラフト１位でオリックス入り。昨季は８勝３敗、防御率３・９４でウエスタン・リーグ最多勝。１９０センチ、９７キロ。左投左打。