ヤクルト・中村悠平、正捕手としての〝怖いイメージ〟払しょくへ「ちゃんとコミュニケーションを取りたい」
ヤクルト・中村悠平捕手(34)が13日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円減の年俸1億5000万円(推定)でサイン。来季から新たに3年契約を結ぶことを明かした。今季で3年契約が終了。保持していた海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留し、「生涯ヤクルトです」と宣言した。 正捕手として、リーグワーストのチーム防御率3・64だった投手陣の立て直しも重要な役割の一つになる。「よく『中村さん怖いです』って言われがちなんですけど」と苦笑い。 「怒っていることもあれば、こういうことじゃないよというのをちゃんと理解してほしいなというのがある。自分自身に怒っていることもある。それを勘違いして『中村さん怒っている』みたいなことも言われるので、そういうことじゃないよと。そういう先入観で来られると、ピッチャーも投げづらいというのもあるかもしれないですし、自分の力、パフォーマンスを発揮できないってなる可能性もある。なんか勝手に僕のイメージを作り上げられているところはある。それは勘弁してよっていうのは、ある。ちゃんとコミュニケーションを取りたいなということです」と明かした。 マスク越しに厳しい表情を浮かべることもある中村。勝負の世界である以上、厳しさは大切だが、決して怒っているわけではなく、さまざまな思いが表情に出ている。来季はより密に連携を取って、自身の思いを伝えていく。 さらに、投手陣に向けて「自分のストロングポイントをもっとわかってほしい。もちろんレベルアップしていく段階で、いろいろなことをやろう、挑戦、トライしていくというのはすごく大事だなと思うんですけど、自分の強みをもっともっと伸ばしてほしい。自分のストロングポイントをもっともっと磨いていってほしい」と力説した。 続けて「その中でいろいろなプラスアルファで、付け足して出していくのはすごくいいと思う。ちょっと打たれたり、結果が出なくなったりしてしまうと、こういうの覚えようとか(する)。それもわかるんですけど、まずは自分の長所、なんでこのプロに来たのかとか、プロで抑えているのかをしっかりと頭に入れて、そこをもっと伸ばしててほしい」と訴えた。正捕手として、投手陣の立て直しにも尽力していく。