えとの花絵で「巳(み)んな笑顔に」 奈良県桜井市の安倍文殊院 8000株のパンジーで2匹の「み」表現
学問成就で知られる奈良県桜井市阿部の安倍文殊院で、約8千株のパンジーを植栽して来年の干支(えと)「巳(み)」をデザインした「ジャンボ干支花絵」が完成し、参拝者の目を楽しませている。 今年で30年目を迎えた風物詩。巳は3回目。縦20メートル、横25メートルの範囲にパンジーを植え、2匹のヘビで平仮名の「み」を表現した。あらゆる魔よけの呪符とされる「五芒星(ごぼうせい)」も配置。受験生を応援するためハボタンで「合格」の2文字も添えた。 同寺は古代氏族・安倍氏の氏寺として巳年の645年に創建。同寺で生まれ天文観測をしたと伝わる平安時代の陰陽師(おんみょうじ)、安倍晴明は巳年の921年生まれで、来年は寺にとって縁の深い年になる。 植田俊應貫主は「花絵のテーマは『巳(み)んなが笑顔に』。暗いニュースばかりの中でみんなが笑顔になりますように」と願う。花絵は来年4月末ごろまで楽しめる。