無所属のケネディ氏が撤退 共和党候補のトランプ氏を支持
【ワシントン共同】11月の米大統領選に無所属で出馬していた弁護士ロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)は23日、選挙戦から撤退し、共和党のトランプ前大統領(78)を支持すると表明した。22日に閉幕した民主党大会でトランプ氏打倒を誓ったばかりのハリス副大統領(59)にとって痛手になりそうだ。 ケネディ氏は「第3の候補」として民主、共和両党以外の選択肢を望む有権者の受け皿になることを狙ったが、支持が伸び悩んでいた。西部アリゾナ州フェニックスでの記者発表で「勝利への現実的な道があるとは思えない」と語った。ハリス陣営は声明で、ケネディ氏支持者に「皆さんの支援を得たい」と呼びかけた。 ケネディ氏は、トランプ氏から共闘を提案されたと明らかにした。民主党とは「本質的な問題で意見が合わない」とし、トランプ氏とは国境管理やウクライナ情勢など「多くの重要な問題で意見が一致している」と述べた。このまま選挙戦を続けた場合は、トランプ陣営から票を奪い、ハリス陣営を利する可能性が高いため撤退を決めたと説明した。