木村淳、プロデビュー3戦目で1回KO勝ちし初勝利 元陸上競技短距離日本代表
◆プロボクシング▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)4回戦 〇木村淳(KO 1回1分33秒)小出達也●(18日・エディオンアリーナ大阪第2競技場) 元陸上短距離日本代表の木村淳(32)=大阪帝拳=がプロ3戦目の小出達也(31)=倉敷守安=戦で1回KO勝ちし、デビュー初勝利を飾った。 1回、ワンツーの右ストレートをヒットさせるなど先手を握った元スプリンター。狙い済ました右のカウンターで顔面をとらえ、ダウンを奪うと、相手は立ち上がれず、テンカウントを聞かせた。「練習しっかりしてきた成果かなと思います。やっと、勝てた」と笑顔。「次戦に向けてさらに練習したいと思います。いろんなスタイルの選手に対応できるよう、磨きあげていきたい」と目標の全日本新人王に突き進む。通算成績は木村が1勝(1KO)2敗、デビュー戦だった小出は1敗。 昨年7月のデビュー戦は同階級で新人王戦に出場し、ダウンの応酬の末にKO負け。昨年12月の2戦目はマッチメイクの事情で1階級下のフェザー級(57・1キロ以下)で出場し、判定負け。今回、再びスーパーフェザー級で新人王戦にエントリーし、勝利した。 陸上競技では、地元・沖縄の中部商時代に200メートルインターハイ2位、中大で400メートルインカレ2位と活躍。大阪ガス所属の2018年には、日本代表としてジャカルタ・アジア大会で男子と男女混合の1600メートルリレーに出場した。20年に引退後、格闘技好きだった木村は大阪帝拳ジムの門をたたいた。22年11月、プロテスト合格。朝昼は大阪ガスネットワークの営業マン。夜はジムワークで鍛錬している。
報知新聞社