ワーナーCEO、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の興行成績は「期待外れ」だったと発言
ワーナーCEO、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の興行成績は「期待外れ」だったと発言
今回のワーナー・ブラザース・ディスカバリーの決算では、「一貫性のなさ」がキーワードとなった。CEOのデヴィッド・ザスラフは、同社における最近の映画事業には当たり外れがあり、特に『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は「期待外れ」だったとしている。 「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」画像・動画ギャラリー 「我々の映画スタジオでは依然として一貫性のなさが課題となっています。その課題は、『ジョーカー2』の期待外れの成績により、さらに浮き彫りになりました」とザスラフは決算説明会で述べた。それ以上の詳細は語られなかったものの、その影響があらわれる次の決算では、結果がどれほど「期待外れ」だったかについて具体的に伝えられることだろう。 ザスラフの発言は、ワーナー・ブラザースの映画が昨年から抱えている問題に関連している。今年は『デューン 砂の惑星PART2』と『ゴジラxコング 新たなる帝国』がヒットしたが、『マッドマックス:フュリオサ』は興行的に失敗し、『ザ・ウォッチャーズ』は酷評だった。『ビートルジュース ビートルジュース』や『ツイスターズ』などの映画は十分に成功したものの、昨年の同時期に公開された『バービー』の成功には及ばなかった。全体として見ると、ワーナー・ブラザースの映画の成績にはむらがあるということなのだろう。 なお『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の成績に関しては、少なくとも北米においては「期待外れ」との表現でも少し控え目かもしれない。10月に公開された同作の北米オープニング週末興行収入は3780万ドル(約57億円)で、前作『ジョーカー』が同期間に稼いだ9620万ドルの半分にも満たなかった。その後も状況は改善せず、2週目には北米で700万ドルにまで落ち込み、週末興行ランキングでも3位に転落。『テリファー 聖夜の悪夢』が初登場1位となっていた。 IGN USによるレビューでは10点中5点のスコアとなり、「ミュージカル映画、法廷劇、そして前作について何か意味のあることを語ったり加えたりする続編として、その可能性を無駄にしている」と評された。とはいえ、誰もが本作を酷評したわけではない。映画愛好家として知られる小島秀夫は、本作の評価は今後の数十年で変わるだろうと述べており、またクエンティン・タランティーノは皮肉を込めることなく称賛している。 ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、第3四半期の売上が前年比3%減となる96億ドル(約1兆4600億円)だったと報告。劇場の収入は前年比40%減となり、昨年の『バービー』に比べて、『ビートルジュース ビートルジュース』や『ツイスターズ』の興行成績が低かったことが起因している。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月に公開されたため、業績への影響は次の決算までわからないだろう。 ジョーカー U-NEXTで観る ↗
Rebekah Valentine